見出し画像

初めての海外旅行、初めての台湾

先週の日曜から2泊3日で、初めての海外旅行にチャレンジしてみた。
齢41歳にして、初めての海外。
お恥ずかしながら、パスポート取得にお金がかかることすら知らなかった。
(保険証みたいなもんだと思っていた)
しかも戸籍謄本の取得、2時間近く掛かる申請手続き、1週間後の受け取りと、挫けそうになりながらも、決意のひと月の間に、パスポートを取得し、海外LCCを使ってのツアープランを手配まで漕ぎつけたのである。

ちなみにお連れ様も同行という話も一瞬あったのだが、
奴の優柔不断っぷりと、業務都合をいちいち合わせていたら、私はいつまで経っても前に進めないと一念発起し、とっとと一人で台湾に旅立ったのだった。
※帰国後「何で誘ってくれなかったの(誘った)」と、恨み節タラタラで、非常に面倒臭かった。

①台湾の街並み
私は15年くらい前の那覇の裏通りの空気がとっても好きだったのだが、
台北の街には、まさにそれそのものがあった。
桃園空港から移動し、中山国小駅から地上に出た途端、思わず「うわぁ…」と感嘆のため息を漏らしたほどだった。
何というのだろう。たましいが隅々まで満たされる感覚というのだろうか。
寧ろ、私はなぜこの街に今まで来なかったんだろうと、今でもあの不思議な懐かしさは鮮明に残っている。

②台湾(のクーラー)寒い
これは声を大にして言いたい。台湾の飛行機にしろ、バスにしろ、ファミレスにしろ、ホテルにしろ、なぜあんなにクーラーを容赦なくつけるのか。まだ4月の走りではないか…!
行きの飛行機内で、他の乗客がやたらダウンジャケットだのの重装備だったことが気になっていたのだが、そういう理由があったのだ。
2日目に「きっと…ここなら」と暖を求めたコメダ珈琲も、ご多分に漏れずクーラーガンガンで、震えながら台湾限定の抹茶パフェを口にした。
(寒すぎて味がどうだったとかの記憶がない)
帰りの飛行機では、前の席のクーラーの通風孔が直撃し、あまりの寒さに耐えかねて席を立ち、通風孔を塞いだのだが、前の席の老紳士が
「寒みぃなら自分で何かしろよ」
みたいなことをおそらく言われたのだが(中国語は全く分からない)
旅の最中では強気なコミュニケーションをモットーとした私は
「うっせぇ、寒みいんだよ」
と日本語で返し、あわや機内で一触即発になりそうになった次第。
いや、本当に寒いからね。ホントに。
台湾旅行にこれから行かれる方には、私は真っ先に「夏であろうが、羽織るもの持ってけ」と真剣にお伝えしたい。

③台湾は八角臭い
よく言われるのだが、コンビニはおろか、街全体が八角の匂い。
八角に対して耐性がある人と、苦手な人は真っ二つに分かれるだろうと実感した。
パクチーの得意、不得意みたいなもんだろうな。
私は八角もパクチーも苦手ではないが、屋台で口にするものは悉く八角の風味が容赦なく攻めてくるので、苦手な人はしんどいだろうなと思った。

④台湾はワンコ天国
私の台湾の思い出の筆頭は、ワンコである。
夜市も良かった、九扮も良かった、台湾マッサージも良かった。
しかしそれらを軽く凌駕して、台湾のワンコはかわいかった。
柴犬、ミックスっぽい子、ゆっくりした足取りのシニアワンコ、
私はこの旅で一切の英語、中国語を話さず(話せず)、ひたすら日本語と身振り手振りで訴えかけていたのだが、
「私はワンコが!好きです!撫でさせてください!」
と熱く懇願したところ、飼い主さんは若干引き気味ではあったが、みなさん快く撫でさせてくださった。
数多くのかわいいワンコちゃんの中で、特にかわいかったのが、九扮のグレーのミックスちゃん。
私が小学生時代に一緒に過ごした初代コロにどことなく似ていて、ひたすらに撫でる私をニコニコ見つめてくれた。
ワンコは世界を繋ぐ。

一番のかわい子ちゃん

⑤台湾の食べ物は大概美味しい
noteに溢れる記事から、お勧めのお店をいくつもピックアップしていたのだが、現地では目についたお店にフラッと入ってばかりいたので、結局お目当ての店には一軒も行かなかった。鼎泰豐とか並ぶ気満々だったのに。
それでもお店で出てくる料理はボリュームも満点で、いちいち美味しかったので、特に困ることはなかった。
ちなみにコンビニで、甘いお茶トラップにまんまと引っ掛かり、一口口にした途端、路上で吹き出してしまった。※「日式」と書いてあるお茶を確認しよう

⑥台湾の人は優しい
帰ってきた今でも、台湾のお金の種類とレートについて、良くわかっていない。(特に小銭)
地元民だらけの屋台でも小銭入れを出して、「この中から!取ってください!」とこれまた強気な日本語のみで臨んだのだが、何とかなった。

セブンイレブンでチャージをする際も、
「あい わんと ちゃーじ」と、ジャラジャラと小銭を出した私に
嫌な顔をせず、小銭を仕分けてくれた店員さん、
モスバーガーで、白桃の紅茶のオーダーが通じなくて、「ぴーち!てぃー!」と繰り返すも、レジで途方に暮れていたら、颯爽と後ろから通訳をしてくれた若い女の子、
台湾マッサージで夜遅かったためか、仏頂面で面倒臭そうに出てきた後に
「コリア?」
と聞かれたので
「じゃぱにーず」
と答えたら、途端に手のひらクルーと親切に対応してくれたおじさん。
ありがとうございました。

海外フリークの友人に、海外LCC・中堅ホテルのツアーの2泊3日で6万というのは、
コロナ禍前や円安の頃から比べると信じられないくらい高いと言われたのだが、
私はかつてを知らないので「こんなもんなんだろう」と、純粋に旅を楽しむことが出来た。
(それでも準備したお金余ったから、そんな高いとも思わないんだけれど)

謝謝、台湾のみなさん。

-------------------------
ここよりももっととおいところで
そのときひとりでいいからすきなひとがいるといいな

  そのひとはもうしんでてもいいから
  どうしてもわすれられないおもいでがあるといいな

どこからかうみのにおいがしてくる
でもわたしはきっとうみよりももっととおくへいける
(とおく/谷川俊太郎)




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?