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セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター

セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター

ヴィム ヴェンダース監督の、写真家、セバスチャン・サルガドのドキュメンタリー的映画。

サルガドの人生をかいつまんで言うと、ブラジルの酪農家の息子が世界中を飛び回って社会派の写真を撮り、人間の残虐さにほとほと疲れて自然に癒され、動物や植物の写真を撮るようになる・・・というもの。

映画の中であまりフォーカスされないけど、何より奥さんがスゴイ。そもそも最初のカメラも、奥さんが仕事で必要で買ったものだ

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めぐり逢わせのお弁当

めぐり逢わせのお弁当

食べることが、好きだ。
なので、食べ物を扱った文章や映像やその他も好きだ。お弁当がいっぱい出てくるこのインド映画は、もうタイトルだけで観に行くと即決した。
インド映画ってそんなに観たことがなくて、イメージするのは「踊るマハラジャ」だったのだけど、この映画はマハラジャとは全然違う。いわゆるドリフターズのようなものしか映画にならないのだなって思っていたけど、インドも変ってきているのを感じさせる映画だっ

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パディントン

パディントン

息子君が振休だって言うので会社休んでデートしてきた。下の子が小さくて映画館に行かれないので、我慢が続いたお兄ちゃんと映画デート。

息子君のリクエストにより映画は「パディントン」。リクエストなので何の映画か良く分からないで行ったのだけど、どこかで見たことがある、赤い帽子かぶって青いコートを着たクマのことだった。上映館は少ないわけじゃないんだけど、どこも1日1,2回と放映回数が少ない。平日ということ

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アリスのままで

アリスのままで

ジュリアン・ムーアが若年性アルツハイマーの女性を演じている。

この女優さんキレイよね。好き嫌いはあると思うけど、現在56歳?お綺麗だし、若い頃より歳とってからの方が美しいと思う。白人らしい皺っぽい感じにはなってるけど、品が出てきて若い頃より好き。ハリウッドは男女格差が大きく、女性は歳をとると出演オファーもめっきり減ってしまうようだけど、コンスタントに映画に出ていて作品にも恵まれている。でも運とい

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彼は秘密の女ともだち

彼は秘密の女ともだち

飯田橋のギンレイホールの年パス買って、今年はいっぱい映画が観れるとホクホクしている。ギンレイホールは今や少なくなってしまった名画座で、今でも2本立てで上映している。年パス買うと放映されるものはできるだけ観たいので、選んで観るということをしなくなるのだけど、思わぬ名作に出会うこともある。ギンレイで観る映画は、基本的にあまり予習しないで観る。この日も何をやるのかもよく分からず観に行ったのだけど、「彼は

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アデル、ブルーは熱い色

アデル、ブルーは熱い色

フランスのコミックが原作だけど、ストーリーも違うし「青い髪の女の子」「同性愛」というエッセンスだけいただいた別作品という感じかな。そもそもの尺が長く、話題となったセックスシーンは早送りしたいくらい長くてお腹いっぱいになるんだけど、あのシーンがあるからこそ2人の関係もよりわかる部分もあって削るわけにはいかないのでしょうねぇ。

主演の2人にとって、とても辛い撮影だったようだけど、あのセックスシーン観

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ビフォアミッドナイト

ビフォアミッドナイト

コメントでビフォアシリーズのこと書いてくださった方がいて、そういえばギンレイで観てよかったのよねーって思い出した。ギンレイは飯田橋のギンレイホール、今はめっきり少なくなった愛しの名画座でございます。

この作品をいいと思ったのは、自分も同じように歳を重ねたから。だから、若い方が見てよいと思うのかは分からない。舞台がギリシャの保養地からまったく動かず、そこだけで淡々と繰り広げられる夫婦の振り返りでス

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華麗なるギャツビー

華麗なるギャツビー

連休に旅行に行った車の中で、「華麗なるギャツビー」のDVD観てたんだけど、よくできてるなーと改めて感心した。言わずと知れた原作はF・スコット・フィッツジェラルドでアメリカ人に非常に人気のある文学作品であり、映画化も何度もされている。

私は1974年版の映画を見ており、翻訳は村上春樹版と大昔に別の人の訳も読んだ記憶がある。春樹版読んだのは結構最近だし、大昔読んだのはあまり覚えていないし、私の中のギ

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男と女

男と女

映画が好きで、好きな映画は繰り返し観る。しっかり観るというより、音楽を流す感覚に近い。この映画もよく観るもののひとつ。

有名作品なのでタイトルや「ダ~バダダバダババダ~♪」の音楽くらいは知ってるけど、実はしっかり全部観たことないっていう人が周囲に多い映画。まあ、古い作品だしね。

とにかく主役のアヌークエーメありきな作品で、この映画の彼女は本当に素敵。しっとりとした美人で彼女自身もとても素敵だけ

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