マンガ飯をつくる#18〜金木犀茶と栗の炊き込みご飯「MAGICA」
こんにちは、なみなみさんです🌼
季節はすっかり秋🍁
、、、のはずなのですが、秋を通り越して、冬のような寒さですね。
長袖を引っ張り出しましたが、体がついていかずに震えながら過ごしている日々です。
みなさまも、風邪などひかれませんよう。
さて今回は、秋の味覚ならぬ、秋の嗅覚をも刺激するマンガ飯です🌰
金木犀の緑茶
と、
栗と舞茸の炊き込みご飯
です!!
こちらのご飯が出てくるのは、星海ゆずこ先生『MAGICA』の「しあわせの刃」というお話です。
魔法で出来た、宝石のようにキラキラとした、宝物みたいな物語なので、現実世界に生み出していいものか、、、とてもとても迷いました。
けれども、あの、かぐわしい表現に堪えきれず、食べてみたいという欲求に抗えず、、、作ってしまいました。
現実とシンクロさせたくない方もいるかと思うので、そういう方は回れ右して下さっても全然大丈夫です。
それでは、まずは、大好きな大切な物語のご紹介から、、、。
私はTwitterで、「美しい国」のお話が全編公開されているのを拝読して、惚れ込んでしまって、速攻で漫画本を購入しました。
優しくて淡くて、切なくて儚い、ダークさも内包した、どこか危うげなタッチ、言葉、物語に、心臓が繊細に震わされて、ぽろぽろと、熱い涙が止まらなくなります。何度読んでも泣いてしまう。
心の奥底に隠した、いちばんやわいものに触れられて、ゆっくりと毒気を抜かれていくような、デトックスされてるような心地になる、そんな物語たち。
どの物語も本当に愛おしいのですが、その中でも、普段から料理好きな私は、食べると皆が涙してしまうほど美味しいお料理を作る料理人のチコが出てくる「しあわせの刃」というお話がいちばんすきで、今回のマンガ飯を作らせていただきました。
幸福亭のチコ料理名物 "美味し泣き" 。
食べる皆が涙してしまうほどの美味しさ。
チコの語るお料理の作り方が、言葉選びがとても美しくて、芳しくて。
魔法みたいだけれども、それは自然の声に耳を傾けて食材の良さを活かした、チコの優しさに満ちたお料理で。読んだ瞬間から、ずっと、いつか作ってみたいなと思っていました。
いくつかお料理が登場するなかで、今回は、"秋の命のかがやき" を感じる「金木犀の緑茶」と「栗と舞茸の炊き込みご飯」を作りました。
なるべくチコの味を再現したい…!と思い、小さめの釜飯のお釜を買って、初めて炊いてみたのですが、杉焼の蓋の香りも移って、栗もほっくり、舞茸も香り高く、しょくしょくとした絶妙な食感、ほかほかとあたたかな良い香りに包まれて大変満足でした。
金木犀は、時期がくるかなり前からTwitterで分けてくれる方を募っていて、この前のミュージカルで共演した夕月夜(ゆうづくよ)ちゃんのお家の金木犀を分けてもらいました。
実は、雨や気候のせいで予想より早く開花してしまって、タイミングが合わず、香りはほとんどしなくなってしまっていたのですが(蕾の頃に摘むと香るらしいです)、可愛らしく咲いてくれているうちに摘むことが出来たので、緑茶に華やかな彩りを添えてくれて、その見た目だけでも一気に気分が上がりました♪
魔法みたいなキラキラ感を出すために、緑茶はLUPICIAさんで吟味して「加賀金箔茶」を選びました。
そんなに高くないお値段で贅沢感に浸れるので贈り物やおもてなしにも良さそうです。
ささやかな金箔のキラキラが金木犀と相まって、本当に魔法みたい。
急須も、チコのところのは透明じゃなかったけれど、花弁がくるりと踊る様子が見たかったので透明ポッドで入れました。
お友達と一緒に花を摘んで、ひとつひとつ丁寧に茎をとって、お湯を沸かして、淹れて、蒸らして、そして注いで飲むまでのすべての過程を含めて、キラキラと眩しい、しあわせな時間でした。
ナタ様がチコの為にと金木犀と栗をとってきて、2人で過ごした美味しい、しあわせな時間を、私もすこし、味わえたような気がします。
数日しか咲かないのに強烈な香りを放つ、小さな可愛らしい秋の花。
来年またきっと、蕾の頃に摘んで、再挑戦したいと思います……!
(本当は兎の肉もあったのかもしれないですが、残念ながら兎さんを狩ることは私には出来そうになかったので、断念しました。)
全く共通点のない正反対のように見える2人は、心に同じ刃をもっていて、深い絆に結ばれましたが、一巻では先のわからない終わり方をしていたので、二巻でまた2人に会えた時は本当に感動しました。
そんな中、なんと、今回作ったマンガ飯をTwitterにアップしたところ、素敵な物語をまほう使いから聞いて、紡ぎ出してくださっている、星海ゆずこ先生が見てくださって、なんと、私のお料理の写真を入れ込んで、漫画を描いてくださいました……!!!!
まさか、こんな、こんなしあわせなことがあっていいんでしょうか……。
本当に感動いたしました。
チコとナタ様の日常を見れたのも嬉しいし、私のお料理を見て、"すばらしい料理人" とまで言ってくれて、ナタ様も褒めてくれて、うれしすぎます……。
チコ、ナタ様、本当にありがとう。
この漫画によって、まほう使いの旅する宇宙が、私たちの地球とつながっていること、チコとナタ様の世界がこの宇宙のどこかにあると感じられたのが、私にとっても、『MAGICA』のファンのみなさまにとっても、素晴らしい出来事だったんじゃないかなと思います。
チコとナタ様に私のお料理の写真を届けてくれたまほう使いと、それを教えてくれた星海ゆずこ先生に大大大感謝です!!!
本当に、本当に、ありがとうございました。
これからも、まほう使いの旅の行く末を、さまざまな国の物語を、楽しみにしています。
秋の香りがする度に、きっと、このことを思い出します。
心の中の神棚に、大切に飾ります。
藤の花の天麩羅もいつか作ってみたいですが、よく加熱しないと毒性もあるようなので、よく調べて挑戦してみたいと思います。
優しいかがやきに満ちた表現に溢れた『MAGICA』。
まだの方は是非、読んでほしい一冊です。
夜眠る前に、大切に一話ずつ読むのがおすすめです。
それでは、そろそろ、おやすみなさい。
なみなみさん🌌
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