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この春に「手放す」こと「始める」こと!

本記事は LinkedIn News編集部(日本)
お題に勝手に乗っかって、書いたものです。

冬に始めた長編小説の連載が、
いよいよ終わりそうでして。
『凸凹バラ姉弟 ミシェルとランプ』
という私の作品です。
LinkedInの会社(団体)ページ上で
日々少しずつ投稿してきまして、
noteにも転載してきて、
(本記事執筆時)あと数回で終わります。

ちょうど、最終章の最終節を
投稿し終わったところです。
あとは「エピローグ」だけ!

三か月近く、こつこつ投稿してきましたので
いささかの感慨があります。

小説を書くのは、登場人物たちの世界へと
「旅をする」ようなものです。

連載が終われば、その世界から帰ってくる。
楽しかった、疲れた、今日も投稿するぞ、
そんな旅程を味わうことからも、一区切り。

そう、「手放す」わけです。

始めたからには、いつかは終わりがあるもの。
痛いほどにわかってはいるのですが、
達成感、無力感、
もっとこうすれば良かったかも、という気持ち、
それらとともに
やはり、ちょっと寂しい気もします。

連載に対して、リアクションやご感想を
寄せていただいた皆様、
ちょっとでも読んでいただいた皆様に、
改めてお礼申し上げます。

では、「始める」ほうは、どうなのか?

…これは予定ではありますが、
少しインターバルをいただいた後で、
また小説を連載してみようかな、と思います。

「えっ?! また?」
「手放してないじゃん?!」

いやいや、そう言っても、
すぐにミシェルとランプの「続編」を連載する
わけではありませんよ。
そもそも、まだ書いていない、ですし。
(続編の構想だけはあるのですが…)

この小説は、以前に私が書いてきた
『人事屋シリーズ』という小説の
世界観を援用しております。
その世界から、だいぶ後の時代という設定。
舞台となる国も変えています。

『人事屋シリーズ』は、第六作まで
すでに書いております。

(◆私の過去作の閲覧専用PDFなどは、
ココナラ上で販売しております↓)

そこで、初心に返る意味も込めて、
このシリーズの第一作目である
『人事屋エイルの爽快』という作品を
連載してみようかな…
とも思うのです。
いわば、私にとっては
「再放送」のような気分です。

この一作目を書き始めたのは、
今から数年前のこと。

まだ、人事やキャリアなどについて
手探りで学びながら、
自分の中でもあまり言葉になっていなかった
暗中模索の頃です。
(いや、今でも暗中模索ではありますが…)

もう一度、その世界に触れて、
その物語の中の登場人物たちに再会する中で、

今の私にもまた新たな「気づき」が
得られるようにも思うのです。


物語をつくったり、小説を書いたりする
効能のひとつが、ここにあります。

◆「負うた子に教えられ」

ではありませんが、

◆「書いたキャラに教えられ」

ということが私にはよくあります。

キャラは、いわばそれぞれが
私の一部の分身、でもあります。
仮にどんなに「自分とは正反対のキャラだ」と
思っても、それは「反面教師」のようなもの
で、
そのキャラが話し、動くたびに、
自分とは違うことを見せつけられて、
結果的に自分のことを乱反射してくれるのです。
「ああ、あの時、こんなことを考えながら
書いていたなあ」と思い出すのです。

さて、ここまで書いてきて、
ぜひ皆様に「提案」したいことがあります。

この春、皆様自身の「物語」を
つくることを始めてみませんか?

「…えっ、小説を書け、ってことですか?
で、いなおにお金を払って
『小説の書き方講座』でも取らせる気?
誰がその策に乗るか! このたわけが!」

いえいえ、それは別に
「小説」というツールに
限ることはありませんよ。
そもそも『小説の書き方講座』なんて
開設していません。
(もちろん、小説仲間が増えるのは
とても嬉しいことなのですが…)

日記でもいい、キャリアを探ることでもいい、
日々、思ったことをSNSで投稿することでもいい、
別に、誰かに無理に公開しなくてもいい。


まったく自分とは違う異世界において
キャラを想像(妄想)して、
それを動かしてみる
ことでもいい。
転職や起業を試みることだって、
「新たな物語への入り口」だと思います。

また「過去にハマった物語」に
再び会いに行く
ことも、
過去の自分を再発見し、
未来の自分を問い直す、という意味では
立派な「新しい物語」だと思います。

物語る、ということは、
みえる化し、みせる化し、
ひいては「自分を語る」ことにつながります。

日々のあれこれから、
いったん過去の自分を「手放す」。
心の底にダイブして、
未来の自分を語ることを「始める」。


逆説的ですが、そうすることで、
過去の自分を見つめ「始める」こともでき、
膨れ上がった曖昧で荒唐無稽な
未来の自分を「手放す」こともできます。

春は、別れと出会いの季節。

そうするのには最もいい季節だと、
私は思うのです。

(画像は、私の原点のひとつ、
鈴木直人さんの名作ゲームブック
『ドルアーガ三部作』です。
小学生の頃、何百回、繰り返し読んだことか…。
セロハンテープを貼ってボロボロになるまで
読み尽くしたことを、いま、ふと思い出しました。
どなたかご存知の方、いらっしゃるでしょうか?)

※『凸凹バラ姉弟 ミシェルとランプ』
noteのマガジンでは、まとめて読めます↓

小説の素晴らしいイラスト等を描いていただいた
中林まどかさんのホームページはこちら。
作品集なども見ることができます↓

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