長編小説『凸凹バラ姉弟 ミシェルとランプ』83
…その頃、タスクスとアズーナは、
がらんと人気の無くなった販売所で、
すべてをやり尽くした表情をして
お茶を飲みながら話している。
用意していた大量の
ジッグラト・スペアリブ・サンドと、
レスト・バナナブレッドは、
見事、完売に成功した。
タスクスは、無意識のうちに
肘をさすっていた。
…最後の送球、一球程度を
捕手のイナモンに向かって
投げるくらいなら大丈夫だったが、
投手として復帰することは、
やはりできそうにはなかった。
彼は改めて、投手としての自分に、
心の中で終