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長編小説「ミシェルとランプ」

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長編小説「ミシェルとランプ」の連載記事です。LinkedIn(リンクトイン)とnoteで連載します。
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長編小説『凸凹バラ姉弟 ミシェルとランプ』1

プロローグ:カトルエピスの港にて ディッシュ大陸の北西部。 この地方にあるカトルエピスの…

長編小説『凸凹バラ姉弟 ミシェルとランプ』へのご感想の紹介

砂押 美穂 さんから、ご感想をいただきました。 本当に嬉しいです!! ありがとうございます!…

俺たちの戦いはこれからだ! 連載小説、完結

長編小説『凸凹バラ姉弟 ミシェルとランプ』を リンクトインとnoteに連載してきましたが、 20…

長編小説『凸凹バラ姉弟 ミシェルとランプ』第5章・第6章目次

第5章・第6章・エピローグの目次のリンク投稿です。 (本記事は、記事の最初のタイトルの カ…

長編小説『凸凹バラ姉弟 ミシェルとランプ』85

…その姫のきょうだいたちも、 それぞれ、独自の道を歩んでいくこととなった。 「兄上、私に…

長編小説『凸凹バラ姉弟 ミシェルとランプ』84

エピローグ:シーソーゲームと退場者 マカロン商会の商館では、 クグロフ館長が苛立った様子…

長編小説『凸凹バラ姉弟 ミシェルとランプ』83

…その頃、タスクスとアズーナは、 がらんと人気の無くなった販売所で、 すべてをやり尽くした表情をして お茶を飲みながら話している。 用意していた大量の ジッグラト・スペアリブ・サンドと、 レスト・バナナブレッドは、 見事、完売に成功した。 タスクスは、無意識のうちに 肘をさすっていた。 …最後の送球、一球程度を 捕手のイナモンに向かって 投げるくらいなら大丈夫だったが、 投手として復帰することは、 やはりできそうにはなかった。 彼は改めて、投手としての自分に、 心の中で終

自分の作品にご感想をいただけることほど嬉しいことはない

リンクトインとnoteに連載している 長編小説『凸凹バラ姉弟 ミシェルとランプ』が いよいよ、…

長編小説『凸凹バラ姉弟 ミシェルとランプ』82

8、明日からの逆流 夕暮れの中、かつてない熱気に 包まれていた球場は、 徐々に平穏を取り戻…

長編小説『凸凹バラ姉弟 ミシェルとランプ』81

盟王は、マウンドに立つと、 打席のクワス市長に、大声で呼びかけた。 「俺は、ど真ん中を投…

リンクトイン、note上での連載小説、もうすぐ完結!

『凸凹バラ姉弟 ミシェルとランプ』という 長編小説を連載してきました。 2023年1月4日から投…

長編小説『凸凹バラ姉弟 ミシェルとランプ』80

7、怖い 九回裏、一死、走者なし。 試合は、大詰めを迎えていた。 最終回だ。二点のリード…

長編小説『凸凹バラ姉弟 ミシェルとランプ』79

6、均衡を破る ついに試合は、両軍無得点のまま、 九回表まで進む。 どちらも、点が取れそう…

長編小説『凸凹バラ姉弟 ミシェルとランプ』78

…しかし、九人の打者の中で、一人だけ、 データの無い選手がいた。 八番打者のジョシュ・ローガンという選手だった。 イナモンと同じ捕手である。 彼の名前はマネーブの手紙に無かった。 彼の攻略がこの試合を左右する、と イナモンは直感している。 ここまでの二打席で、彼は ココロンの球を完全に捉え、安打を放っている。 …だが、一方の首都連合も、 南部連合の投手を打ちあぐねていた。 タスクスたちが応援席で 演奏してくれる応援曲は、 彼らの戦意を湧き立たせてくれる。 よし、狙