見出し画像

高機能自閉症・アスペルガー症候群「その子らしさ」を生かす子育て

中央法規出版 2003年初版 吉田友子著

知人の小児科医からのお勧めで2010年に購入しました。

当時は、今よりも認知されていなかった発達障害に関して、知る人ぞ知るという状態ではありました。私も、我が子が普通ではないということは分かっていましたが、正式な診断も出ず、保健士さんからは様子を見ましょうと言われ続けていました。幼稚園の先生からは、「お母さんがど~んと構えていれば大丈夫ですよ」と言われていたので、本当にど~んと構えていたら、結局どうにもなりませんでした(涙)

問題が発覚したのは、次男が小学校に入学した時から。まず、次男は、通学路をまっすぐ歩けませんでした。1.2キロもあったので、小学1年生の足にはきつかったのだと思います。体力はありましたが、衝動性が抑えられなかったのでしょうね(涙)。登校を嫌がるようになり、兄に助けてもらいながら、無理やり皆勤賞を取らせるように頑張らせてしまいました。

親に言われても、本人も自分の多動はどうすることもできなかったはず。つらい思いをさせてしまいました。上級生にはからかわれるし、いじめに近しいこともされていて、本当に息子よごめん!って、あとから思っていました。

低学年の頃は、学習の遅れは目立ちませんでしたが、転校して2年生の頃(もう3年前だ)も、それなりに楽しくやってきました。が、心優しい兄(ASDグレー)が不登校となり、家庭内は最悪に。。半年間は地獄のような時間でした。このあたりの経緯は、そのうちネタとして有料ページに乗せるつもり。・・・それもなんとか脱出し、兄は中学受検もスルーして、はてさてこの先どうしたものかと悩んでいる今日現在、まさかのコロナ禍!!!

せっかく獲得した通級指導も途絶え、すべてがストップしている2020年5月12日。ため息しか出ません。。。

仕方がないので、家庭内療育支援者として夫を鍛えるべく、こうして過去の専門書も引っ張り出し、あらゆるツールを駆使して「その子らしさ」を生かす子育てに邁進しています。24時間では足りません。

・・・はっきり言って、キャリアカウンセリングの仕事の方が割り切れるし楽です。時給〇〇円とかって割り切れますよね?その時間だけ、集中すればいいので。

発達障碍児を育てる親としては、気が休まる時がありません。早朝覚醒もある次男は5時くらいに起きてきますし。。。公教育の「普通」の授業に適応させようとすればするほど、本人たちはイライラする高機能の子供たちは、家の中で自分のペースで好きなことをする方が、そもそも「合っている」わけです。しかし、その特性上、電子メディアにはドはまりするため、依存症やゲーム障害などの予防のためにも、様々に気を使わなければならないため、本当にタイヘンです。

働く母親としては、矛盾そのものと365日24時間向き合い続けています。

文科省にしろ、教育委員会にしろ、現場のこと医療のこと経済的なこと心情的なこと地域的事情、支援者への支援、福祉や保育、縦割り行政の弊害など古臭い様々な問題が山積していて、助けてほしい人にきちんと支援が届いていない現実もあります。子どもの成長は待ったなしですから、スピード感が大切ですよね。

・・・新米の親である両親が、子どもの異常・特異性に気が付くころには、結局手が付けられない状態になっているということがほとんどだと思います。

ARCA®では、こうした発達支援の視点からも、中長期にわたる人材育成プログラムを開発し、実行運営してきました。民間支援団体も充実してきていますから、共存共栄の形を取れたらいいなあとマイペースに研究会活動も続けています。

ようやく「機能不全家族」への介入支援プログラムも形ができて参りました。我が子たちが完全なモルモットですけど(笑)

・・・・ということで、10月の書籍出版までは、とりあえず、我が家の発達凸凹3兄妹とともに、お笑い一家を目指して、平和な動物園を作り上げようと思います!高機能だけに、一筋縄ではいきませんが、社会に貢献できる人物に育てるべく、今日も猛獣使いのごとく頑張ろうと思います。

※写真は、旭山動物園で撮ったウサギ。娘は恐らく本質的にウサギ。ぴょんぴょん飛び回るのが大好きで、縄跳びとゴム飛びにはまっています。ソーシャルディスタンスを維持しつつ、親子や友達とできるダイエットとしてもお勧め💛



この記事が参加している募集

推薦図書

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?