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「本能」 椎名林檎

ひとときの逢瀬。

古来日本の詩人、俳人は逢瀬の思いを文字に込めてきました。

「忍ぶれと恋しき時はあしひきの 山より月のいててこそくれ」(貫之)

現代を代表する女性俳人・黛まどかさんは、

「会いたくて 逢いたくて踏む 薄氷」

いつの世も、いろいろな恋愛事情があり、一般的には現代社会の中では許されない範疇のものもあるとは思います。

それの良し悪しとは別に、そういう局面に置かれたときの感情が芸術の中に残っているというのは興味深いですね。

そこから考えると。

人間というものは、生物の基本的な本能とはそういうものなのかもしれません。

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