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自然界と感情の揺らぎが重なる時 〜 「春告鳥」 さだまさし

出会いの奇跡が訪れて
逢瀬を重ねる始めるころ

近いようで遠い
遠いようで近い距離感のころ

未だ些細なことで壊れやすい
透明の薄い膜が2人の間にあるような

そんな時

京都にて

一陣の風が
真っ赤な椿の花弁を散らす
かがんだ彼女の髪をかすめて

花弁を受け止めた水面に広がっていく波紋
心に広がっていく不安という波紋

水面と心の波長が共鳴し
二つの波紋が重なり合い
ぼんやりとした不安を形作る

春告鳥が告げるものは春の訪れ
もう一つは何か

自然界の揺らぎと感情の揺らぎが重なる時
人は霊性の入り口に立つのかもしれない


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