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形のないものを表現すること ~ 中島みゆき 「あした」


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ショートメッセージ

短い文章で考えや思いを伝えるということは要約や、物事の本質を見極める訓練になるとは思います。ただそういうもの、ツールがなかった時代。形のないものをどう表現して伝えて行くかについては直接ではない場合は手紙だったろうし、あとは電話や、直接会って自分の言葉で伝えるために四苦八苦していたと思います。

形のないものを、自分の言葉に置き換えて表現するというのは、、なかなかできない。だからこそ歌い手がいるし、詩人がいるのかもしれないですね。

また、なかなかできないからこそ、思い悩むのでしょう。情報のやり取りが今ほど手軽ではない時代ならなおさら。

カーラジオが嵐を告げている
2人は黙り込んでいる
形のないものに誰が
愛なんてつけたのだろう
教えてよ
もしも明日私たちが何もかもを失くして
ただの心しかもたないやせた猫になっても
もしも明日あなたのため何の得もなくても
言えるならそのとき愛をきかせて

中島みゆき「あした」より

中島みゆきの「あした」という曲は彼女の30代後半の時の曲です。すでに「ひとり上手」「わかれうた」「悪女」なんていう代表曲をこの時点で発表しているわけで、、さらに輪廻をテーマにしたような「時代」がデビュー曲という恐ろしさ。

「あした」という曲は
おそらくはハッピーエンドの曲ですが
その渦中にあっても、互いの気持ちを掴み取るために真摯に向き合っているそんな景色が見て取れる楽曲です。


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