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「Home Sweet Home」モトリークルー

このバンドの面白いところは、こういったバラード曲を作ることができた点です。

この曲のほかにも、You're All I Needや、Time For Changeなどバラードタイプの楽曲は名曲が多いんです。

このバンドは、LAメタルいうカテゴリにいますので(LAメタルという言葉は日本でしか通じないらしい)、そこからも、どんな音かはなんとなく想像がつくかもしれません。

ギザギザしたかんじの特徴的なギターは、RATT、DOKKENなどと共に、LAメタルの代名詞となっていました。

デビュー作と2枚目までは、そのギターの音色で押していくような楽曲が多いんですが、3枚目でちょっと変化が出てきます。

それが、このバラード曲でした。まさか、このバンドがピアノで始まるバラード曲を奏るなんて、誰も想像しなかったのではないでしょうか。

そして、このバンドのもう一つの魅力であるポップさも、3枚目に登場します。Smokin' in the Boys Roomという楽曲です。

攻撃性、ポップさ、バラード。

それらが詰まったのが4枚目の作品。

惜しむらくは、この4枚目に早い曲が欲しかった。Live WireやKickstart My Heart、Red Hotのような。

そのあたりを改善した最高傑作が5枚目のアルバムでした。このアルバムも80年代末の発表ですから、もう30‐40年近く前のこと。無論ですが、このアルバムを超える作品を彼ら自身も生み出せていません。

そう考えると、ハードロックやメタルの終焉はこのころだったと思うんですよね。

1992年が最後の年だったと思います。ガンズアンドローゼス、メタリカ、スキッドロウがヒットを飛ばした。アイアンメイデンが起死回生の一発を放ち、ジューダスプリーストは前年に最高傑作を生みだした。

ミスタービッグやイングヴェイ・マルムスティーンが日本だけで大ヒットし、すでにアクセプトは無く(後に再結成)、オジーも引退(後に撤回)、ホワイトスネイクも活動休止(後に再始動)、ディープパープルも色あせていた(後にさらに色あせますが)。

ボン・ジョヴィは永い眠りについていたし、モトリークルーはボーカル脱退問題に揺れていました。

そう考えるとシーンや、カテゴリとしての隆盛は1992年まで捉えてよいかもしれません。

変わって世にでてきたのが、ブラックミュージックと、メロディを消して重さを増したロックバンドでした。

そのあたりはこちらに、、





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