人生5枚目のアルバム、TMネットワーク 「Carol」
人生5枚目のアルバム(これ以降は覚えていない)
人生で買ったアルバムは、5枚目以降は覚えておらず。その時期に購入したものは分かるのだが、順番はもはや定かではない。
その5枚目が今回のアルバムだ。
当時、TMネットワークは人気があった。彼らの音は、キーボード主体で近未来的な味わいがあった。80年代風味ともいえるだろう。
80年代とは、ハレーすい星やスペースシャトルなどで、宇宙が一気に身近になった時代で、そこに、「少し不思議(藤子不二雄流のSF=Sukoshi Fushigi)」な世界を見せてくれる少年漫画が重なって、誰もが宇宙に未来を感じていた。
コンピューターグラフィック、映画の特殊技術、新聞紙がカラーになる、電子音の音楽が一般的になる、コンピューターという言葉も一般的になる、TVゲームの出現など世の中の文化的なものも大きく変わろうとしていた。
そんな時期に、TMネットワークの音は、同時代の音として響いていたように思う。その音が彼らの個性だった。ただ、ある時代の音として響くということは、その時代が過ぎ去れば、その音もまた過ぎ去ってしまうということでもある。音が古くなってしまうのだ。
これは技術が伴わなかった70年代ならば、プログレの各バンドの音にも言えるのだが。
TMでいえば、Self Controlとか、Rainbow Rainbowなどといった楽曲は、個性的だったが、古くなってしまう宿命を持っていたと思う。
そんな彼らが、電子音主体ではなく、楽曲主体に変換していった、最初のアルバムがこの「Carol」ではないだろうか。
TMネットワーク「Carol」
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