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透き通る声が映える 〜 アート・ガーファンクル 「Traveling Boy」

実は、サイモン&ガーファンクルの歌声の肝は、アート・ガーファンクルなんです。

「Bridge Over Troubled Water」は、彼の独壇場ですし、その他の有名曲も彼無しでは成り立たない。

この透き通るようなクリスタルボイスは、ソロになってからも健在で。特にこのTraveling Boyという楽曲の美しさは筆舌に尽くしがたいです。

彷徨う少年、旅する少年。

キンキキッズのガラスの少年(山下達郎の作曲)を思わせる少年は、少女を愛しているんだけれども、うまく向き合うことができず、本音の魂があたりをさまよって落ち着かない。ガラスのように割れやすい心を抱えた少年は、それでもサヨナラは言わないと決意を固め、成年への道を歩んでいく。

もしかするとソロになったアート・ガーファンクルはもう大人でしたが、同じように、辺りをさまようような感覚を持っていたのかもしれません。

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