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グラデーションの季節 〜 「ダニー・ボーイ」 山中千尋

8月15日を過ぎ、甲子園の高校野球が終わり、ひぐらしが鳴き始めると、そろそろ朝晩が冷え込むようになってきて、、そろそろ夏が終わるのを感じます。

季節がある国には、この季節と季節の間の移ろいの、穏やかな時期、中性的な時期があるものですよね。

何にも染まりきっていない。これから新たな色に染まり始める時期。

言わば、グラデーションの時期。

次第に濃淡が移ろっていく。

そういう国に、淡い濃淡をモチーフとしたような日本画や、人の心の移ろいを静かに描いた映画(小津安二郎とか)が生まれるのは必然だったような気もしますし、そういう国にいるからこそ、淡い思いを描くとき、誰もが詩人になっていくのかもしれません。

そんな時に聴いていたい曲を。


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