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今の哀しみはいずれ、かつて経験することができた素晴らしい時間への喜びに変わる 〜 「Pale Blue」 米津玄師


淡い思い出はセピア色の色合いで語られる。どこか懐かしい、暖かさを纏って。

反面、Pale Blue、全てが青白い、闇夜の深い霧の中に取り残されたような哀しみに包まれた思い出もある。

深い関係性が終わりを迎えた後に、昔のような仲良し、友達関係には、なかなか戻れない。過ごしてきたかけがえのない時間が、大きな川のように2人のあいだに横たわっているから。愛憎相反するという現象は、この川があるからこそ。

でも。その川は両者を繋ぐものでもある。船を出して、橋をかけて越えて行けば良い。どちらから歩み出すか。

川の流れは戻ることは無い。ただ、かつて、この時間があったからこそ、今の哀しみはいずれ、かつて経験することができた、この素晴らしい時間への喜びに変わる。

それが歩み出しのきっかけ。その時、思い出はセピア色に包まれる。

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