「ALWAYS 続・三丁目の夕日」(日本映画)🇯🇵
1作目は、誰もが思い描く昭和30年代を、そのまま描き出したということ、それ自体のすばらしさもあったし、シナリオもよかった。
この作品は、人物のつながりと、人の思いの描き方こそが命。どんな人物が、この時代背景の中で何を考え、どう行動していたか。そういう、そのときの心情を上手に描いていたのが素晴らしかった。
第2作目は、場面、時代は当然この延長線上にある。となるとシナリオをどのように見せるかが問われてくる。
その観点に立ってみると、1作目ほどの感動はない。
まずは演出面。
かなりCGを多用している印象があった。これでもかと昭和の風景を強調している気がした。新幹線こだまや、ゴジラ、羽田空港。
前作は、舞台が昭和で、懐かしい風景が描かれていたからヒットしたのではないと思う。
第2作目はどうも、「昭和」の風景を強調しすぎたきらいがある。
そんな「昭和」の風景なんてなくたって、あの鈴木オートのある町の風景とその町で起きる騒動だけで十分だった気がする。
あとは、シナリオ面。細かいエピソードが詰め込まれているが、それぞれを一つ一つきちんと描く必要があったと思う。連続ドラマなら、1話ごとに完結するエピソードして描けたのだろうけど、2時間の映画では、それもむずかしかったか。
第1作目があるからこそ、相対的な見方になってしまうが、これはこれで、悪くない作品ではないとは思う。
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