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雑誌の連載を引き受けてから大切にしてきたことの振り返り

『Hanikoさん、原稿をお送りいただきありがとうございます。
今回の内容は連載最終回の締めくくりとしてとてもよいですね。
では後ほど校正をお送りいたします。
最後までよろしくお願いします。』

出版社の担当者さんからのメールの内容を確認して、私は大きく伸びをしました。
「あ~、やっと終わった!これで一息つける~!」
(^_^;)

昨年春より、金融機関向けビジネス雑誌への連載を引き受けて記事の寄稿をしていました。
記事の分量は見開き2ページほど(文字数は1500文字)ですので、それほど多いわけではありません。

ですので、仕事の依頼を受けたときは、
「そのくらいの量の仕事なら楽勝にできるんじゃないかな」
と軽い気持ちで引き受けました。

しかし、全12回の連載を実際にこなしてみて感じたのは「書き手と読者」の関係だけではなく、「依頼者があっての書き手と読者」を意識しなくてはいけないことでした。

「依頼者の意向を汲んだ寄稿をする」経験はプレッシャーがありながらも貴重なものになりました。
せっかくなので、自分なりに気づいて大切にしたことをまとめておこうと思いました。

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【1番目に大切にしたのは、締め切り】

締め切りは絶対に守ること!!
あたりまえのことですよね。
(^^♪
締め切りを守るということは、相手に迷惑をかけないという理由もありますが、信頼を継続させることが私の中では一番大きかったです。

私は仕事でもnoteでもたいへん遅筆なため、自分で「下書きの締め切り」「寝かしておく期間」「推敲の締め切り」を計画しました。

【2番目に大切にしたのは、質】

担当者さんの期待以上の内容で納品する!

お仕事初めの打ち合わせで、出版社の担当者さんからこんな話を聞きました。
「以前原稿を依頼していた方は、連載後半になるとネタ切れで内容が薄くなったり以前の焼き直しになっていて編集者としても困りました。」

これは裏を返せば、「ネタに手を抜かないでね」「いつも新鮮な内容にしてね」と指示されているわけですね。

この暗黙の指令により、「このタイミングでこんな記事が欲しかった」と、できれば毎回喜んでいただける内容にしなくては!と思いました。
結果的に、書いている時間よりテーマを考える時間の方が長かったです。
(^_^;)
私の担当者さんは、依頼のしかたやプレッシャーのかけ方がとてもお上手でした・・。


【3番目に大切にしたことは、読者】

読者を想像する!

読者の方の顔は直接見えません。
連載が始まる前に、どんな方が読者になるのか、その方が何に困ってわざわざ雑誌を開くのかなどを担当者さんに詳しく聞いて自分なりに読者を想像するようにしました。

これまでに研修セミナーをやったときの例で考えると、うまくいったときは受講する方の問題点がはっきり見えているときで、うまくいかなかったときは、そこを外している場合だったからです。

今回は読者の方からのフィードバックがもらいにくいと思ったので、間接的な情報からの想像力が必要かなと思いました。
(*´ω`)

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こうやって振り返ってみると、私が大切にしたことは「当たり前」のことばかりだったかもしれません。
(*^^*)

しかし、依頼された仕事に無骨ながらも取り組んでいる間に、そこから派生して新しい仕事やチャンスが現れたりすることもあります。

『Hanikoさん、今回の連載のあとのことですが、また連載をお願いすることは可能でしょうか?』
昨日、いつもの担当者さんよりこのようなメールをいただきました。

本心は「ちょっとネタ切れ寸前なので休ませてほしい」なのですが、「できるだけ前向きに考えます!」と回答してしまいました。
(*´ω`)




皆さんに支えられて、noteを継続することができています (^-^) これからも皆さんの応援ができたり、ほっこりしていただける発信をしていきたいと思っています。