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「うみへいったタマネギちゃんとピーマンちゃん」が幼年童話として佼成出版社さんから刊行されました!アニメーション作家の姫田真武さんの楽しいイラストが目印です!
https://books.kosei-shuppan.co.jp/smp/book/b646560.html
noteで公開していた「うみへいったタマネギちゃんとピーマンちゃん」が、今年の6月に佼成出版社さんから幼年童話として刊行されます!それにともないnoteでは非公開としましたが、よろしけば本の形でお楽しみ頂けましたら幸いです。
書誌情報→https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784333029228
「うみへいったタマネギちゃんとピーマンちゃん」が幼年童話として佼成出版社さんから刊行されました!アニメーション作家の姫田真武さんの楽しいイラストが目印です!
https://books.kosei-shuppan.co.jp/smp/book/b646560.html
noteで公開していた「うみへいったタマネギちゃんとピーマンちゃん」が、今年の6月に佼成出版社さんから幼年童話として刊行されます!それにともないnoteでは非公開としましたが、よろしけば本の形でお楽しみ頂けましたら幸いです。
書誌情報→https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784333029228
【絵本テキスト】しゅんしゅん ブタくん
①
ここは どうぶつたちの がっこう。
すん すん すん
ブタくん、さっきから はなを すすってばかり。
「ブタくん、ティッシュで はなを かんだらいかが?」
と オオカミせんせい。
②
だけど ブタくん、ティッシュを いえに わすれてきちゃった。
だから もう はなが たれてこないようにと、
しゅん!
おもいっきり すすった。
ところが あんまり おもいっきり すすったものだから、
来月こそ、という気持ちでおります!
今月も更新お休みします。
「ちかちゃんのこと」今月もお休みします。来月は更新したい!
今月は「ちかちゃんのこと」お休みします~。
【連作童話 ちかちゃんのこと】4.ちかちゃんとかたつむり
「あ、なめくじ」
こえがして、わしは めが さめた。
あじさいの はの すきまから、おんなのこが わしの ほうを じーっと のぞきこんでおる。
わしは しょっかくを ゆらゆら させて、じぶんが ねておった あじさいの はの うえを みまわした。
じゃが、なめくじは おらん。わししか おらん。
「おい、なめくじは どこじゃ」
たずねると、おんなのこは わしを まっすぐ ゆびさした。
「ここ
【連作童話 ちかちゃんのこと】3.ちかちゃんのえんぴつ
ちかちゃんは、ときどき じぶんの なまえを まちがえる。「ちか」の 「ち」の じを、「さ」って さかさまに かいてしまう。これじゃ、「ちかちゃん」じゃなくて、「さかちゃん」だ。
その日も、しゅくだいの さんすうの プリントに、「さか」って なまえを かいていた。だから、ぼくは、
「おーい、さかちゃんに なってるよー」
って、おしえてあげた。
え? ぼくが だれかって? おっと、ごあいさつが
【連作童話 ちかちゃんのこと】2.ちかちゃんのきいろいトレーナー
あたし ちかちゃんの トレーナー。ちかちゃんの おきにいりの きいろい トレーナー。
きのうも ちかちゃんは、あたしを きて 一日じゅう あそんだ。だから、うんと よごれてしまった。
でも、だいじょうぶ。ちかちゃんの おかあさんが、きょうの あさ、ごしごし せんたくしてくれたから。
よーし、しっかり かわいて、また ちかちゃんと あそぼっと。
ものほしで、かぜに ゆらゆら ゆれていたら、
【連作童話 ちかちゃんのこと】1.ちかちゃんの右の上のおくば
わたし、ちかちゃんの 右の 上の おくばです。
すきなことは、こんにゃく ぐにぐに かむことと、メロンあじの はみがきこで しゃかしゃか はみがき されること。
だけど さいきん、ちかちゃんの はみがきは メロンあじじゃ ない。
なんでかっていうと、このまえ こんなことが あったから。
このまえの にちよう日、ちかちゃんは おとうさんと いっしょに、きんじょの スーパーマーケットに い
【短編小説】ちょうちょ
立花さんちにいる白い影の正体は、幽霊なんかじゃなかったけれど、ミチルはそれに気づく前に、ヒィッとさけんで気を失った。
手に茶封筒をもったまま。
この茶封筒は、きょう学校を欠席した立花さんへの届けもので、中には宿題やお知らせのプリントなんかがはいっている。
でも、ほんとはミチルじゃなく、立花さんちの近所に住んでいる滝本くんが届けるはずだった。それなのに滝本くんは、
「ごめんっ、これたのむ」
【試し読みのご案内】『コトノハ町はきょうもヘンテコ』
こんにちは。
子ども向けのお話を書いている昼田弥子です。
2020年3月5日に光村図書より出版された『コトノハ町はきょうもヘンテコ』の第1話「レンちゃん、道草をくう」が、このたび試し読みできるようになりました。
『コトノハ町はきょうもヘンテコ』は、諺や慣用句などのことばどおりのことが起こるヘンテコな町を舞台にした連作短編です。
1話完結なので、第1話だけでもひとつのお話としてお楽しみいただけま
【試し読み】『コトノハ町はきょうもヘンテコ』第1話「レンちゃん、道草をくう」
1 レンちゃん、道草をくう
とびきり春らしい天気のせいか、きょうはコトノハ町のあちこちに、道草をくっている人がいます。公園、空き地、田んぼのあぜ道。とくに町の真ん中を流れるコトノハ川のそばは人気のようで、子どもも大人も土手の草の上にすわりこみ、のんびりと道草を楽しんでいます。
ところが一人だけ、
「わたしは道草なんてくわないもん」
と、土手ぞいの道をすたすたと歩く女の子がいました。
名前は