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気になるスタートアップ5選 vol.5 :: #ホテル #ブロックチェーン #コスメ #HealthTech #FoodTech


✔︎ 映画館とホテルの融合「Film Hotel」
✔︎ STOソリューション「レヴィアス」
✔︎ 印コスメスタートアップ「MyGlamm」
✔︎ 卵巣年齢チェックキット「F check」
✔︎ 完全菜食製品「Kencko」

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#ホテル #HotelTech

Film Hotelはプライベート映画館と宿泊施設をミックスさせたホテルで各部屋に映画を投影する設備が設置されている。約4m×4.5mで1080pフルHDのスクリーン、5.1chのスピーカーの投影設備によりホテルで本格的な映画を鑑賞することが可能だ。ホテルはミドルクラスでエコノミーホテルを改装した店舗が多く、映画設備によって競合との差別化を図っている。また映画配給会社の「中影集团(China Film Group Corporation)」や映画専門学校の「北京电影学院(Beijing Film Academy)」と提携しており映画の著作権を獲得している。そのため映画館で放映中の一部の映画をFilm Hotelで鑑賞することも可能だという。

ホテルは「宿泊する」という機能と「非日常」という体験を販売している。そのいずれかを突き詰めれば、ホテルにもイノベーションは起こせる。

「宿泊する」という機能をしっかり突き詰めたのが、インド発のユニコーン企業「OYO」だ。「屋根があって寝れればいい」というレベルの低いインドのホテルを、「快適に宿泊する」という機能を正しく導入したことで、世界一のホテル企業がもう目前に迫っている。

「非日常」をアップデートしたのが「Film Hotel」だろう。映画をプライベートな空間で楽しむニーズは確実にある。しかし難しいのが、そのニーズはOYOが突き詰めたものほど、ターゲットが多くないことにある。「非日常」を突き詰めれば、それは人それぞれの趣向性にも深く突き刺さねばならず、たった一つのプロダクトで全てをカバーするのは難しい。逆に多様なプロダクトでカバーしていく形にならざるを得ない。

#ブロックチェーン #仮想通貨 #STO

「2019年を日本におけるSTO元年にする」という熱い決意・意志をもって、STOによる機動的な資金調達を通じて起業家をサポートする総合的なソリューション(LEVIAS-STO Solution)を提供するITベンチャー、レヴィアス。
そのファーストステップとして、2019年3月25日に自らが、この独自のプラットフォーム「J-STO」によって資金調達を実現した。

「今後は、そのプロセスで得たノウハウをもとに、STOでの資金調達を希望する起業家にトータル・コンサルティングサービスを推進していきたい」と同社代表の田中 慶子氏は語る。
STOとはSecurity Token Offeringの略で、発行者がブロックチェーン技術を活用してセキュリティトークンを発行し、資金を調達する新しい取り組みだ。
「STOは、いま世界中で注目されている資金調達の方法です。将来的には、従来アナログで手続きしなければならなかった投資契約がブロックチェーン技術によって自動化され、人に譲渡する際の契約移転なども便利になっていき、流動性の向上が期待されています。」

仮想通貨の投機ブームに始まり、資金調達手法としてのICOのブーム。2018年は仮想通貨元年になるかにみえた。

その後、ビットコインバブルの崩壊、コインチェックのNEM流出問題、ICOの半数が失敗もしくは詐欺的プロジェクトだったことでその化けの皮が剥がれるなどが重なり、ブームは終わりを迎え、仮想通貨は下火になった。

仮想通貨が一過性のバズワードだった感は否めない。しかし、ブロックチェーン技術そのものはまだまだその可能性を無限に秘めている。これまでがテクノロジードリブンであったが、今後はビジョンドリブン、イシュードリブンの事業アイデアに対してブロックチェーンを活用する健全なイノベーションが起こる可能性を秘めている。

「FinTech」周りがそのセキュリティ面での効用を取り入れることがしやすいことは確かだ。ICOなどのネガティブなイメージを払拭して、テクノロジーの価値を正しく世の中に伝えられるかも、一つビジネスを拡大する上での鍵となるかもしれない。

#コスメ #BeautyTech #インド

Mumbai-based MyGlamm, run by Sanghvi Technologies Pvt. Ltd, was founded in April 2015 by Darpan Sanghvi. The company launched by offering on-demand beauty services, but changed to create a line of beauty products in 2017. The current business is a beauty products marketplace primarily focused on color cosmetics and betting on celebrity collaborations. Currently they have deals with Manish Malhotra, Daniel Bauer, Sidharth Malhotra, and more. The business also partners with offline retail stores such as Lifestyle and Shoppers Stop.

インドのコスメスタートアップ「MyGlamm」が資金調達。

新興国でも中産階級の生活レベルの向上とともに、贅沢品ともいえる化粧品などの商品バリエーションが求められるようになり、ローカルブランドが隆盛を遂げる顧客ニーズはできてきた。

また同様に、ニーズが多様化する昨今において、グローバルレベルで展開するような大手企業がそのニーズに答えることもまた難しくなってきた。

今後、大手ブランドによるスタートアップ投資でのマルチブランド化は、世界的により激化していくだろう。

#HealthTech

F Treatmentは7月10日、卵巣年齢チェックキット「F check」の販売を開始した。卵巣に残っている卵子の数が何歳相当であるを示す「卵巣年齢」を調べられる。これによって、妊娠に向けた活動(妊活)や不妊治療のタイミングを判断できる。税別価格は1万9880円。同社は2015年11月設立の医療系スタートアップだ。
製品に含まれる専用ツールを使って自分で0.1mlの血液を採血後、血液を検査センターに送ると投函後10日程度で結果がわかる。同社代表取締役の白 正寛氏によると、2年をかけて同キットを開発したとのこと。血液中のAMH(アンチミューラリアホルモン)の値を見ることで卵巣年齢を判別できるそうだが、指先採血では通常採血とはデータのブレなどがあり、これらを調整するために1年半ほどの研究が必要だったという。

医療というのはまさに「近似」の科学だ。症例の数が多ければ多いほど、そしてそこへの治療実施の数が多ければ多いほど、治療法が確立する。

医療は昔から「ビッグデータ」の領域であったといえる。それを人力で試行錯誤してきたのがこれまでで、これからの医療はビッグデータと分析により病気の発見や治療法の確立がより進むことが予測できる。

医療こそ人類の進歩が顕著にあらわれる領域だ。人が人として発展したのは、ひとえに「死」から逃れる方法を他の動物よりもより多く知っていたからなのだから。

#FoodTech #ヴェジタリアン

Kenckoは、植物を原料とする製品で、ひどい味の食品や極端な食事に悩まされずに健康な食生活を確保しようとする。最初の製品であるフルーツドリンクには、プレスジュースにない食物繊維やビタミンが含まれているが、小袋に入っていて、急速冷凍と遅乾処理により、栄養分をすべて保持している。同社によると、1袋20グラムを水で溶いて飲むことにより、1日の果物と野菜の推奨摂取量の5分の2を摂取できる。
Kenckoは健康を意味する日本語で、6種類のフレーバーのフルーツドリンクを売っている。ファウンダーでCEOのTomás Froes(トマス・フロス)氏によると、今年中にさらに6種類の新製品を出したいという。そのうち2つは近く発売されるが、それらはドリンクと同じく100%有機栽培の果物と野菜で作られ、簡単に食べられておいしく、しかも健康的だそうだ。

「普通の食生活」はイコールで「不健康」である時代になった。もともと自然に摂取するために必要とした本能的な「食欲」や「食の好み」が、流通のグローバル化により飽食の時代を迎え、過剰摂取などのトラブルの原因となったからだ。普通に(≒本能の赴くままに)暮らしていれば、不健康になる。

そこで、完全栄養食、準完全栄養食の領域におけるムーブメントが、シリコンバレーやサンフランシスコ発で世界中に広がっている。「サスティナブル」という文脈ももちろんあるが、何よりも人生100年時代に健康に生きたいというこれもまた同時に人間の根源的な欲求があるだろう。そして、それを手間なく余計なコストなく実現したいということも。

人間の欲ぶかさが飽食をうみ、そしてまた人間の欲ぶかさが新たな産業をうむ。

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