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車もそろそろ空を走る予定になりそうだ

2026年に東京都内で
自動運転による無人たタクシーが走る

そのニュースの中で紹介された、自動運転タクシーの車両を見て、まっさきに思ったことがありました。

「あれ? 似たような車、前に見たことあるぞ」

記憶を辿るとあれは今から4年前。
東京ビッグサイトでのことでした。

今回は4年前に体感した未来――
東京モーターショー2019』の体験記をお届けしようと思います。


『東京モーターショー 2019』

現在、東京ビッグサイトでは、
JAPAN MOBILITY SHOW 2023」というイベントが開催されています。

自動車産業だけでなく、他産業やスタートアップ企業が500社以上集まり、
期間中はEVや燃料電池車はもちろん、様々な最新テクノロジーが展示され、
体験もできるイベントです。

ちなみにこのイベントは以前まで、『東京モーターショー』という名称でした。

こっちの名前のほうが知っている方も多いかもしれません。

2019年、私は「東京モーターショー」の名が使われた最後のイベントに参加してきました。

会場内を詰め尽くしていた未来


自動車のイメージが強いイベントでしたが、「東京モーターショー 2019」には他産業も数多く参加。この時点で「自動車の祭典」から「未来に向けた技術の紹介」に既に舵を切りはじめていました。

会場内には「空飛ぶ車」や

山岳救助用のドローンなど乗り物に関わる展示もあれば

静脈認証型ロッカーといった、想像もつかなかった技術の体験展示もありました。

もちろんメインの自動車の展示も、引けを取りません。

実用的なEVや燃料電池車の紹介はもちろん、完全自動運転用のビークルの展示も。

さらに屋外では電動キックボードや、パーソナルモビリティーの試乗体験もでき、電動キックボードで快適に有明の風を切って走ったことを記憶しています。

またイベント会場では、ゲームによるスポーツ「eスポーツ」の試合も行われていました。

一般的なスポーツの会場と何ら変わらない、熱気と白熱したドラマを肌で感じた私。
人々の新たな活躍の場を増やす、新たなスポーツの未来を予感しました。

時間いっぱいまで入り浸った後に会場を出ると、夜空に不思議な光が浮かんでいました。

ドローンショーです。
緻密にプログラミングされたドローンが一糸乱れなく動く様は、生物のよう。

空を彩っていた今までにない表現を、私は必死に目に焼きつけようとしました。

もちろん、「美しい」というのも理由の一つでした。

ただそれよりも、「しばらくこの未来はやってきそうにないな」という諦めに似た気持ちのほうが強かったです。

ポルノの『ヒトリノ夜』の歌詞に
車もしばらく空を走る予定もなさそうだ
とあるけれど、

実際に空飛ぶ車のモデルを目にした自分も同じ感想。

会場の展示物に感動したのも、未来は自分との間にはっきりと隔たりがある、別世界に感じていたからもしれません。

その未来はしばらく来ないと思っていた

しかしまっさきに驚いたのは、体験試乗した時には一般的でなかった電動キックボードが、あれよあれよという間に広く実用化され、法整備も進んだこと。

この間久しぶりに再会した大阪の友達が、「買い物に電動キックボード使ってる」と話していたのにも驚きでした。

そして見られるのは当分先かなと思っていたドローンショーも東京オリンピックで採用されていて、ドローンの存在も身近になりました。

スポーツかどうかと賛否両論の意見があるeスポーツ。
これも今年のアジア大会で正式に採用されるなど、徐々に話題に上がり始めていますよね。

そして冒頭の完全自動運転タクシーです。
実用化は今からたったの3年後!

2019年に「東京モーターショー」で見た未来の数々。
たったの4年で世の中は未来に追いつき、私は今、その未来の中にいる。

技術や新たなサービスの発展スピードに、人間の足が追いつくのかどうか
一抹の不安もあります。

ただそれよりも、想像していたSFの世界に入れたような心地に、日々ワクワクする気持ちが強いです。

ちなみに私は旅先でご当地マグネットを集めるのが好きで、東京モーターショーでももちろんお土産に買いました。
このクリップ型マグネットです。

在宅仕事の合間、壁に飾ったこのマグネットを見つけるたび、

「車もそろそろ空を走る予定になりそうだ」

と、ほくそ笑んでいます。

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