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筋膜リリースの効果について
筋膜リリースとは?筋膜リリースは英語でMyofascial releaseなどと呼ばれ、小さな力を反復的に加えて筋膜を伸ばすことなどを目的とした手技の総称を言います1。
とはいえ様々な広告や雑誌、SNSを見ていると、筋膜リリースと言いながらただのストレッチではないか?、ただのマッサージではないか?と思うこともしばしばあります。
筋膜リリースの明確な定義というのは曖昧なもので、狭い範囲で言えば筋
ウェアラブルセンサーによる投球フォームの改善について
軽量なセンサーを取り付けたスリーブをつけることで投球時の肘のストレスを簡単に評価できるとあって、何かと話題を呼びつつあるMotusのウェアラブルセンサーです。
従来ではこのような負荷の分析には数千万円もする設備が必要で、野球場の中ではなくわざわざ研究室で測定しなければならず、しかもデータの分析に数時間もかかってしまうものでした。
Motusセンサーによる測定肘に加速度計とジャイロスコープを兼ね
変化球の手首の動きで肘の靭帯への負荷が変わってくる?
変化球を投げることがピッチャーの怪我に繋がるという考え方がありますが、そのメカニズムはまだまだわからないことも多くあります。
変化球の投球動作解析で見落とされがちなことモーションキャプチャーなどを使って投球動作を解析すると、変化球は身体への負荷が少ないという結果になってしまいます。こういった解析は球速がとても大きな要素であり、手首の動きなどが十分に考慮されているわけではありません。
変化球を投
変形性膝関節症と骨棘の形成による膝の負荷の増加
膝の軟骨の損傷などの変形性膝関節症には、骨がトゲのように出っ張る骨棘の形成が関わっています。
骨棘と変形性膝関節症骨がトゲのように少し出っ張る骨棘の形成は、変形性膝関節へとつながるリスクがあります。
早期の変形性膝関節症の人でも膝の骨棘が多く形成されている傾向にあることが報告されています1。
骨棘の形成は将来の変形性膝関節症の発生率を高めることが報告されています2。
骨棘の形成と軟骨の損傷
膝の脂肪体と変形性膝関節症との関係について
膝の怪我には様々なものがありますが、膝周りの脂肪体の状態が膝周りのコンディションを反映していることがあります。
膝の脂肪体の解剖膝の脂肪体は滑膜に近いところにあり1、衝撃吸収や関節の動きの円滑化といった役割があると考えられています。
膝関節の動きに合わせて脂肪体も動くようで2、脂肪体を取り除くと膝の動きに影響が及びます3。
膝の脂肪体と炎症における役割膝の脂肪体には炎症時に脂肪体から様々な化
膝の内反(O脚)が変形性膝関節症の原因なのか?
一般的に膝の内反(O脚)が変形性膝関節症につながりやすいと考えられています。
膝の内反(O脚)と内側の変形性膝関節症膝の内反(O脚)は変形性膝関節症に関係しており、特に内側の軟骨のダメージにつながります。
膝の内反は膝の内側の変形性膝関節症のリスクを高める可能性があることが報告されています1〜4。
膝の内反が軟骨の内側への負荷を高めることが有限要素法による解析で明らかになっています5。
こ
腰方形筋の役割と腰痛との関連性
腰には腰方形筋という筋肉があるのですが、なかなか理解しにくいことがあるかと思います。
腰方形筋の役割腰方形筋には色々な機能がありますが、身体を安定させる機能にも注目したほうがいいかもしれません。
身体を反らすような動きに腰方形筋が働きますが、筋肉の形状などを考えると腰方形筋よりも脊柱起立筋のほうが身体を反らす力を生み出しやすいと考えられています1。
腰方形筋は身体を横に曲げるような動作にも働
ピッチャーの投げすぎによる骨棘形成と怪我のリスク
怪我をしたピッチャーが手術時に骨の出っ張りを少し削ってなめらかにすることがあります。
このような骨の出っ張りがどのように形成されるのか、そのメカニズムについてご紹介していきたいと思います。
ピッチャーの投球と骨棘の形成投球イニングが増えると肩や肘に骨が少し出っ張るように骨棘が形成される傾向があることが報告されています1。
ピッチャーの繰り返しの投球により肩や肘にダメージが蓄積していっているこ