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受験国語 日本文学史(奈良~江戸)1

日本の文学を、大和・奈良・平安・鎌倉・室町・江戸に分けました。実際に読んでほしいです。小学生なら、短くまとめてさし絵が入ったものがありますから、それでよいと思います。歴史の勉強にもなります。

🧡大和・奈良時代

😀詩歌(しいか)
万葉集大伴家持/おおとものやかもち
貴族だけでなく、一般庶民の歌も入っていた。表現はおおらかで素朴防人(さきもり)と言って、北九州の防衛のために東北から徴兵された者の歌に名作がある。技巧的ではない。

😀歴史・物語
古事記太安万侶/おおのやすまろ)日本最古の書物
口伝えだった神話・伝説などを記録。天照大神(あまてらすおおみかみ)が天岩戸(あまのいわと)におかくれになり、地上がまっ暗になった話は有名。

日本書紀
舎人親王/とねりしんのう)神話・歴史書
神話の中の天皇が、どこまで神話でどこから実在していたのかは諸説ある。

😀
その他
風土記(ふどき)
朝廷が、各地の地理や特産品をまとめさせたもの

🧡平安時代

😀詩歌(しいか)
古今和歌集紀貫之/きのつらゆき)日本初の勅撰和歌集
勅撰和歌集とは、天皇が命令して作った和歌集。選者が紀貫之。技巧的で洗練されている。

😀物語
竹取物語 最古のひらがなで書かれた物語(かぐや姫)
源氏物語紫式部/むらさきしきぶ)
主人公光源氏が、母のおもかげを求めて、女性たちの間をさまよう話。男女間の手紙のやり取りの中に、日本の風土や季節・心を美しく表現。仏教の無常観(もののあはれ)を表現。
今昔物語(こんじゃくものがたり)
説話集。芥川龍之介の「鼻」「羅生門」は、ここからとったもの。

😀随筆
枕草子(清少納言/まくらのそうし)
好奇心旺盛で機知にとんだ清少納言が、日常で感じたことを書きとめた。美意識がするどく才気走っている。をかし=枕草子によく出てくる言葉。「おもむきがある」という意味。

😀日記
土佐日記紀貫之/きのつらゆき)
ひらがなで書かれた最初の日記。紀貫之は男だが、女になりきって書いている。当時ひらがなは女しか使わなかったため。

🧡鎌倉時代

😀詩歌(しいか)
新古今和歌集藤原定家/ふじわらのさだいえ)
勅撰和歌集・歌は技巧的であり、装飾的。
藤原定家は「小倉百人一首」の選者。
金槐和歌集源実朝/みなもとのさねとも)
三代将軍だが暗殺され、源氏将軍は断絶。

😀歴史・物語
平家物語 平家の盛衰について、琵琶法師が歌い継いだもの。那須与一が平家軍の船に立てられた「扇の的」を射落とした話は教科書にものっている。

😀随筆
方丈記鴨長明/かものちょうめい)
世間に嫌気がさし、一丈四方の小屋にひきこもり、戦乱・災害・身勝手な政治をする人たちを書いた作品。当時の人々の生活を知ることが出来る。仏教的な無常観。
徒然草吉田兼好/よしだけんこう/出家したので兼好法師ともいう)

🧡室町時代

😀歴史物語
太平記 鎌倉滅亡~南北朝時代

😀能楽書
風姿花伝/ふうしかでん(世阿弥/ぜあみ)
父の観阿弥が作った「能」の奥義を、息子の世阿弥が集大成した。
「秘すれば花」という有名な言葉は、「秘め事にすれば花があるようにみえる」という価値観。欧米人には説明のしようがない、日本独特の美意識だ。

🧡江戸時代

😀物語

✅井原西鶴/
いはらさいかく
世間胸算用
上方(京都・大阪)を舞台に、庶民の生活をえがいた。
好色一代男
好色五人女
この中に「八百屋お七」がある。大きな八百屋の娘であるお七は、火事の時に避難したお寺のお坊さんを好きになり、帰っても忘れられず、火事になれば会えると思い、家に火をつけた。
火事は、絶対に出してはならないものだった。木造住宅が密集しており、あっという間に広がったからだ。当時の火消しは、消防車などない。出火している家の周りの家をこわすだけだった。

✅近松門左衛門
/ちかまつもんざえもん
曽根崎心中/そねざきしんじゅう
心中天の網島/しんじゅうてんのあみしま
冥途の飛脚/めいどのひきゃく
士農工商の身分制度を保つため、いろいろなきまりがありました。借金を背負った女の人・身分違いの恋愛・妻子のある人との恋愛はゆるされませんでした。そこで追い詰められて一緒に死を選んだのです。それが心中です。

✅雨月物語(上田秋月/うえだしゅうげつ
怪奇小説です。

✅東海道中膝栗毛(十返舎一九/じっぺんしゃいっく
東海道を、弥次さん・喜多さんが愉快な旅をくりひろげる物語。夜お化けが出たと大騒ぎしたら、竹竿に干してあった白い着物だったとか。おもしろいです。
南総里見八犬伝(滝沢馬琴/たきざわばきん
八人の犬の化身が里見の家を、復活させる物語。

😀歴史書注釈

✅古事記伝(本居宣長/もとおりのりなが
古事記の注釈書。国学を確立。

😀俳句
✅新花摘/しんはなつみ(与謝野蕪村/よさのぶそん)与謝野蕪村の俳句集。松尾芭蕉風の俳句を復興しようとした。

✅おらが春(小林一茶/こばやしいっさ
一茶の随筆と俳句集
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