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私のトラウマ7

頭では分かっていても、トラウマ反応は自動的に起こる。止められない。それがとても困る。

困るけど、それは自分を守る為に起きている。
自分の命を守る為に起きている。

それは、とてもありがたいし、愛おしい。

だけど、いつもいつも緊急事態を警戒していては、体も心も負担。警戒しなくてもいい事を、体と頭に教えていく必要がある。そこで知識が役に立つ。

知る→気づく→確認する→試す→気づく→試す→少し慣れる→少し変わる→少し戻る→少し失敗もする→少し慣れる→少し気づく→また少し慣れる

このくり返し。

うまくいかない事の方が多い。だって、怖いし、命の危機を感じるから、とても負担だし、とても疲れる。

できるなら、ずっとトラウマ反応を引き起こす事から離れていたい。

その方が安心で安全だから。

離れられるなら、離れる。それで終える事もできる。私の場合なら、運転しないことにするとか。

それで、約17年逃げ続けてきたけれど。

もちろん、どこかで運転できるようになればいいなという気持ちもあった。便利だし、人に迷惑をかけなくて済むし、自信もつくから。

でも、嫌で嫌で仕方なかった。

全ては、ベストなタイミングで起こるのかもしれない。

沖縄の仕事が決まり、車での送迎業務をすることになった。

運転、しなければならない。

やるしかない。

悪夢はたまに見るけれど、さすがに運転に向き合う必要があった。沖縄に行くまでの約2ヶ月間。父と運転の練習を開始した。

一番最初は、自宅の周りをぐるぐる回る。それから始めた。車の操作に慣れないし、車体がどこからどこまであるのか分からない。自分の体の大きさが分からない感じ。どう動けば大丈夫で、どこまで動いたらぶつかるのか分からないから、判断が遅れるし、動けない。なにもかもが怖かった。

思い返せば、自動車学校も行きたくなくて、9ヶ月ある期間のうち、残り1ヶ月になってから焦って通って、ギリギリで卒業したんだった。

自動車学校、不登校。

そもそも運転が下手で、教官に「死ぬぞ!」と怒られた事もあった。

運転に向いていないのかもしれない。

つづく

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