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昔ながらのつながりを。「おおさわ縁側カフェ」で感じたこと。

先日、旅行で浜松に向かう途中に
「おおさわ縁側カフェ」に行ってきた。

今日はその時、感じたことを。


そもそも、おおさわ縁側カフェとは、

<おおさわ縁側カフェ>
 静岡市葵区の大沢で、農家さんが自宅の縁側を開放し、お茶カフェという形で小さなおもてなしをしてくれる場。「昔ながらのつながりを」をコンセプトに2013年にスタートし、今年で6年目を迎える。他にも10年目の「大間 縁側お茶カフェ」がある。
 おおさわ縁側カフェが開かれるのは、毎月第2、第4日曜日。現在は集落の23世帯のうち18世帯が参加しており、300円の「お休み料」を払うと、それぞれの家の縁側で「美味しいお茶」と「お茶請け」をいただけるシステム。各世帯が協力しながら運営しているため、それぞれ好きなタイミングで休みを取れて、1世帯の負担が少ないのもポイント。

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新静岡I.Cを降りて、車で走ること約30分。
それは、山の奥にあった。

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◆田舎に帰省する感覚

 カフェという言葉から、お洒落なお店の想像をするかもしれない。ただ良い意味で、期待は大きく裏切られる。そこにはフォトジェニックで可愛い看板や、綺麗なメニューは存在しない。本当に田舎のお婆ちゃん家に帰ってきた、そんな感じだ。
 ただ、だからこそ感じられる温かさが、そこにはある。「お休み料」の300円で、出てくる料理は1種類。メニューは日によって異なるが、着飾ったものではなく家庭的な料理をいただくことができる。

今回は3軒、寄り道した。

1軒目

2軒目

3軒目

ゆず味噌の大根は初めて食べたけど、甘くて優しい味だった。里芋のコロッケは揚げたてで、とても美味しかった。大満足。

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縁側だからこそ、繋がる形

 お店には私たちの他に、多くの方が来店していた。驚いたのは、意外と年配の方が多かったこと。雑誌を通して情報を得たというのもあるが、もう少し若者がいると想像していた。(日によっては、そういう時もあるのかもしれないが)
 また面白かったのは縁側が自然と話をするには最適なスペースであること。「昔ながらのつながりを」とは、まさにこのことで、様々な方と仲良くなれた。伊豆から来て地元でも縁側カフェをしたいという方や、元は浅草出身だが今は静岡で観光ガイドのボランティアをされている方など、遠方から色んな方が来ていて、楽しい話を聞かせてもらえた。

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ちょっとしたアトラクション

 おおさわ縁側カフェは、300円とお手頃の価格で、摘むぐらいの料理が出てくるところが良い。結果、数軒をハシゴすることになる。そうすることで、それぞれの家庭をちょっとずつ垣間見ることが出来るのが面白い。
 家によっては、ものの10分で自分の人生を語るお婆ちゃんもいて、コミュ力の高さに脱帽した。個人的には、作られた作品より、その人の人となりや、人生の深さを感じさせる話が好きだ。縁側カフェはエンターテインメント性も非常に高い。


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と、振り返ってみたが、
やはり改めて考えても
とても素敵な空間だった。

こういう場所が、
都会にもあれば良いのに。

簡単そうだけど、
どうしてないのだろう。

もしかしたら、
知らないだけかな。


下記は、何となく感じたところ。

ポイントとなる要素
・若者とお年寄りの日常/非日常の交差
・物理的/精神的な距離による "ふるい"
・自然が生み出す "心の余裕"

これからもっと高齢化社会になる。

多分、みな、心の奥で、
このような場(縁側)を求めている。

祖父母や家族、自分の老後を考えて、温かい世界を作っていきたいなと感じたそんな日だった。


最後に紹介するのは若手監督「大野隆介」がメガホンを取り、23世帯が暮らす静岡市葵区大沢地区の日常を切り取ったドキュメンタリー映画「ちいさな、あかり」


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これから、Digle忘年会に向かう。
忙しいのに1時間の昼休みでnoteを書く。
「毎日書くルール」はココまで人を動かしてすごい。

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