いつまでも分かりたくない"悔しい"という気持ち
「悔しいね」
ふとした瞬間に思い出す、中学時代の先生の言葉
その先生は定年後も教員を続けている、おばあちゃんの先生で1年間ほど理科を教わった。おばあちゃんと言っても背筋がピンと張って、気品があり、バイタリティーに溢れている。指導はストイックで、怠けている生徒は容赦なく怒られていた。今思えば、僕らゆとり世代にとっては、やや堅苦しい先生だったのだと思う。
そんな先生が、ひらひらとスカーフをなびかせて、スクーターで出勤していた姿は忘れられない。ヘルメットをしっかり被り、規則正