見出し画像

【過去記事】声を出すだけでストレスフリー!?

昔、コールセンターで働いてた時の話。

オペレーターの手書き架電記録を入力する仕事だったのだけど、そこには「ガチャ切り」とか「一言目から怒ってる」なんて文言ばかり羅列されていた。

よくもまぁ、こんな状況なのにずっと働けるなぁと本気でオペレーター陣を尊敬していたわたし。

当たり前だけど、嫌われようと思って仕事してるわけじゃない。ただ「電話をかける」だけで怒鳴られて、何とも切ない仕事なのだ。

ある日の朝。現場責任者の朝礼。
色々な事を学んでいる人で毎朝あらゆる角度の話をしてくれる人だった。職業柄と立場上と興味が相まってか、当時は心理学を勉強していたらしい。

そしてわたしはその日の言葉に目から鱗が落ちた。

「心理学の世界では"声を発する"という事がストレス発散にとても効果的だという定義があるそうです」

「日々クレームばかり聞いて、落ち込んだりイライラしたり、これのどこがストレス発散なんじゃいと思う人もいるでしょう」

「でも皆さんは声を発している時点でモヤモヤは多少なりとも消化できているはずで、実は1番ストレスが溜まりやすいのは黙々と入力作業をしているチームの人なんですよね」


んん???
私たちが1番ストレスを抱えているの??


仕事自体は嫌じゃなかったから"ストレス"という感覚を抱いてはなかったけれど、確かに"発散"というものは出来ていなかったように思う。

体内に充満するエネルギーを仕事で発散しようとしてキーボードを荒れ狂うように叩く訳にもいかず(そんな人もいるけどね)、余剰に溢れるそれは行き場なく悶々と我が身に蓄積されていたはずで。

当時30代前半だったわたしは運動をする習慣がなかったのも手伝って、休みの日は他にバイトもしていたぐらいエネルギーを別のところで発散していたのだ。


"無言がもたらす抑圧感"を切に感じて日々を過ごす。

出勤し、検温した結果を社員が記入。
「井上です」と名前を伝えても名簿から探すのにひと苦労。

あぁ…これは番号で伝えた方が早いのねと番号を伝え、仕事はただひたすらにパソコンとにらめっこ。名札がないせいか隣の人の名前もわからないし、特段話す事も何もない。たまの質問も決まった社員だけ。

常に番号で認識されて、周りに人はいるのにいない感覚。なった事はないけれど、何だか囚人になった気分。

あまりに誰とも何も話さなさすぎて、トイレの個室で無声で「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」と叫んでいるし、

とにかく誰かと話したい!声を出したい!という気持ちが先走りして、お昼に入る飲食店の店員に異常に愛想が良くなったりもする。

だから、やっぱり

声を発するのはストレス発散になっている


「サポート」というあなたからのエネルギーは、わたしの心の栄養・生きる糧、何より「書くエネルギー」になっています!書くことに没頭したいおばさんを支えて下さるあなたには幸せしか訪れません!エネルギー循環最幸♡