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自己紹介 | わたしがファッションを選んだ理由

ファッションの業界に関わるようになって20年が経つ。

始まりは、ファッションの専門学校に入学したこと。

子供の頃から洋服は好きだったけど、まさかファッション業界に入るとは思っていなかった。

専門学校に入り、
卒業後はファッションデザイナーやウェディングプランナー、
ファッションの専門学校の常勤教師をしてきた。

現在は独立し、フリーランスとして
パーソナルスタイリストとモード学園の講師の仕事を軸に幅広く活動している。


なぜファッションに興味を持ったのか?

大きなきっかけは
『自分に自信を持ちたかったから』
だと思う。

自信を持ちたかった理由は2つ。
イジメられたからと片想いばかりだったからだ。


小学生・中学生と、イジメられていた時期があった。
突然、自分がターゲットになる、アレだ。
嫌になると学校を休んだ。
自分に非があると思い込んでいた反面、なんでわたしがと悔しくもなった。
だけど、そんなことを本人たちに堂々と言えるほどの勇気も、ない。

そんな中でも好きな人くらいはできた。
ただし、好きになる相手はいつも決まって
わたしと仲が良い女友達が好きだった。

いつもその真実を知るたびに心が張り裂けそうなくらいに辛くなった。
自信のないわたしは、好きな人に好きと言えぬままばかりだった。

もっと自分に自信が欲しい
もっと自分を好きになりたい

そう思い始めた高校生の頃、
個性派のファッションを身にまとう同世代の女の子がたくさん載っていた雑誌に出逢う。

それがZipperだ!

《出典:祥伝社 Zipper 1998年 9月号》

古着・ロリータ・ハイブランド・カラフルジャージ・ボヘミアン・サイバー・パンクなどなど…
それはそれは、多種多様のファッションがページいっぱいに広がっていた。

独特な個性を持ち、とにかく派手。
そこに写るモデルや読者モデルたちは
好きなファッションを好きなように自由に楽しんでいた。

周りなんて気にしない。
何を言われてもわたしはわたし!!
好きな服しか着ないんだから!!

という熱が伝わってくるようだった。


すぐに自信を失くし、

引きこもっているわたしなんかと大違い


布団の中でうずくまりながら、
雑誌Zipperを隅から隅まで読み尽くしていた。

「わたしもこうなりたい…
わたしだって自信を持ちたい!」

それからというもの、少ないバイト代を握りしめては
大阪・心斎橋のアメリカ村に足しげく通った。

自分を変えたくて、冬休み中には金髪にしていた。
「カッコええやん!」と両親は否定もせずに言ってくれた。

時には、母がアメ村まで買い物に付き合ってくれることもあった。
家でじっとばかりしていた娘が、急に活動的になって、
嬉しかったのかもしれない。


好きな服や似合う服を身につけたときの嬉しさ

これを感じるようになってから、
今まで仲良くなかった人たちとも友達になれた。
普通に話せる男友達もできた。

そう、少なくとも布団にくるまっていたあの頃よりも
少しだけ自信が持てたのだ。

このときに、この想いを一人でも多くの人にも
感じてもらいたいと思うようになった。
『わたしでも、ファッションを通して強くなれたよ。自信が持てたよ。』
ということを。

自分が感じた劣等感を払拭させてくれたのがファッションだった。
これがきっかけでファッションの仕事に携わりたいと思ったのだ。

今の仕事をするときも
この10代の頃の感覚がすごく残っている。
一人でも多くの人に『自分は変われるんだ』ということを実感して欲しいのだ。

たかが服。
されど服。

そして服は福だと、わたしはずっと思っている。



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