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「酒の肴ってほんとうにうまいのか」を考えてみた

昨日、仕事が終わってウォーキングがてら外に歩きに行った。その途中で飲み屋があって、ノンアルで一杯やった。何となく、大きな仕事が二つ終わったのでそんな気分だった。

飲みながら思ったのが、酒を飲むと飯が上手くなる、という理論に対するダウトだった。

昨日は焼き鳥屋だった。
オールフリーで乾杯した。

でも、オールフリーで焼き鳥を食ってみると、そこまでうまくないのだ。

これは、オールフリーがうまいまずいとか、ここの焼き鳥が特別美味くないということではなくて、「普通にそこらへんの焼き鳥なんてべつにそんなにうまいわけないのだ」という意味だ。

そこらへんの焼き鳥がうまいというのを実現するのは、いくつかの条件なんだと思う。

例えば、若いということ。高校生は何を食ってもうまい。部活帰りなんて最高だ。なんだってうまいだろう。

それに酒飲み。酒飲みは何を食っても、しょっぱければたいていうまいと感じる。

居酒屋は利益率を最大化するためにコストを圧縮する。仕入れ価格を低くするのは企業努力だ。なんなら業務用スーパーで事足りるならそうすればいいはずだ。おれだったらそう考える。いい肉を使っていれば、ほんらい焼き鳥はもっと高くなるのではないか(写真の焼き鳥は120円だったが)。

つまり、仕事としての力学をベースに考えても、そこらへんの居酒屋の飯は美味くないのではないか。

改めて、酒を飲むと全てがうまく感じる。身体が塩味を求めるからだ。塩味をもとめているから、塩味の強い酒の肴がうまく感じる。

当たり前である。

もちろん特別に美味しい居酒屋もある。それに、極端にまずい居酒屋もそんなにないのも事実だ。

だが、消費者として、「飯を食う」というより「酒を飲む」「人と集まる」「女を酔わせたい」などという前提があること自体が、居酒屋という業態の利益の正体なんだとふと気づいた。そういう、飯を食う以外の前提があるからこそ、人は細かいところに目を瞑るのだ。

飯食いたいだけだったら、高いしまずい。
酒飲みたいだけだったら、安いしうまい。

こうなる。

まぁただ、こんなことばっかり言ってるとどこにもいけなくなってしまうので、禁酒しているおれも、酒飲み同様に、目を瞑ることにしている。

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