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一時帰国 ( 5 / 10 ) from dusk till dawn

BGM : Matryoshka / Instant Immortal ( Anoice Remix )
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先月、ロンドンで一週間一緒に過ごした友人と再会する。
まさかこんなに早く再会することになるとは思わなかった。
一ヶ月しか経っていないけど、お互い話すことが沢山あった。

僕らは海に近い街を三時間くらい歩いた。
沈む夕日と午後5時を告げるチャイムの音が合わさる。
凄く、日本らしいなと思いながらシャッターを切る。

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僕は悪寒を感じていて、彼女と早い時間に別れる。
風邪を引くのは何度目だろう。
この一ヶ月半で、覚えているだけでもう三度目だ。

家に帰り、蕎麦を作って夕食にする。
部屋に戻り、鼻にティッシュを詰めて本を読んでいた。
その間抜けな顔のまま、眠りに落ちる。

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早朝、部屋の外から聞こえる犬の足音で目を覚ました。
まだ外は暗い。
何時だろう。

まだ、背筋に少し痛みを感じる。
カメラを持って、玄関へ向かう。
とりあえず外に出てみよう。

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冷たい風に身が引き締まる。
やっぱり、凄く寒い。

歩いていると、少しずつ世界が明るくなって来た。
じわじわ昇ってくる朝日にカメラを向ける。

先月読んだ茂木健一郎さんの本のことを思い出す。
「日本人は朝日に特別な思い入れがある」
そう書いてあった。

それは日本人特有なことなんだろうか。
分からないけれど、やはり僕は朝日を見ると目が離せなくなる。
夕日と同じように。

日本に着いて五日が過ぎた。
これから折り返し。
後半も、精一杯やっていこう。

「宜しくお願いします」
朝日に向かってシャッターを切る。


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