揺れる帰路
続き④
ホテルで目覚めたあと弘前公園を散策
郷土資料館へ向かった
そこで出会ったのが棟方志功のねぷたである
資料館の入り口正面に展示されていて
棟方志功?と思わず声が出た
受付の女の方がそうですよ、写真撮っていいですからねと声をかけてくれた
これには痺れた
棟方志功は長い間僕にいろんなインスピレーションを与えてくれてる
僕が一番最初に描いた大作
「日本八大天狗集会図」は棟方志功の釈迦十大弟子に範を発したものである
もうこれも2年以上前の作品ということになる、懐かしい
そんな事を思い返しながら資料館を楽しみ、資料館の休憩所で腰を下ろした途端に寝落ちしていた、やはり風邪をひいている!、笑
起きて向かった再びの青森
昨日祭りがあり、これからまた祭りがあるとは思えない雰囲気に僕は心地よさを感じた
まぁー今日の夜には僕はもう青森にはいないのだが
そのあと休憩で入った喫茶店でもずった途端に寝落ちした!笑
市場で3千円くらいの海鮮丼を食べてみた、マグロがやけに美味かった、出てくるのがとっても遅かっただけあるなと思った。笑
実は他にも色々回ったのだ
青森港にある八甲田丸という船が今ではそのまま艦内が資料館になっていて、かなり楽しかった、青森県民の愛を存分に感じた
ここは本当におススメ、ぜひねぶたが始まる前にここに行ってみてね💁♂️
次は体調万全の状態で祭りにも参加して、酒も飲んで騒ぎたいと思いました😊
そして来たる新幹線の時間
新青森へ向かい
発車時刻までフラフラしていた
駅の改札のところで綺麗な女の方がいてまさかの僕の目の前でその方がカーディガンを落としていったのだ、わざとか?というくらいに
仕方なーくそれを拾い走ってその人を呼び止めた、振り返ったその人はねぶたみたいな顔つきで「何ですか?」と言い、僕は恐れおののいてカーディガンを差し出すと、表情が一気に笑顔になりありがとうございます😊と言って立ち去っていった
顔面を殴られたような気分になった。笑
青森で僕は何回殴られたのだろうかと思った!
そして新幹線に乗り込むと僕は一瞬で寝落ちした
目がさめると盛岡
携帯を見ると地震速報が鳴っていた
福島県沖で震度5の地震があったらしい
僕はまた寝落ちした
耳に聞こえてきたのは次は仙台、というアナウンス、そのまままた意識が途切れた
そのあと目覚め、携帯を見ると1時間以上経過していた
今どこだろうか?と思っていると何とびっくり
次は仙台というアナウンスが流れた
地震の影響で新幹線はずっと止まっていたようだ
僕はいろんな事を思い出した
3.11の時僕は電車に乗っていたが寝落ちしていて起きなかった事、駅員に起こされ外に連れ出された事、ビルがグワングワンと揺れていた事、先月行った神戸旅行で出会った震災で家を流されたおじさん、福島が地元の元カノの事
そんな僕は今新幹線の中で寝落ちしていたのである
津波の心配はないというニュースで僕は安心してまた寝落ちした
次に起きると大宮だった
次は上野だ、時間は11時手前を指している
僕は新幹線で5時間程揺られていたことになる
無事に帰ってこれた事がやけに嬉しかった
また東北に行こうと思った、次は山形の羽黒山かな?
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