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ヒロ
2020年2月25日 17:43
カラカラと音をたてて私を追い越して行ったあの落ち葉たちは今どこにいるのだろう寒さに縮こまった背中を押した追い風はとても力強かったなんだかんだ歩き続けた冬立ち止まった日も後戻りした日もその度に明日を見つめた全てが今日に繋がっているまあるくてかわいい梅の花びらが風に乗り春の予感をアスファルトに描いたくすぐったいのは花粉のせいかななんて照れ隠しの冗談だよなんだ
2020年2月20日 18:04
だいぶ伸びた毛先を弄りながらそろそろ切らなきゃって思う美容院の予約フォームを開いては閉じてを繰り返しただってどんな髪型にしたいか分からないただ今のままはなんとなく嫌なだけどんな私になりたいか漠然としたビジョンはあってもどうしたらいいのか分からなくて間違えるよりは今のままでいいかななんて美容院の予約フォームを閉じた夢があるのは当たり前じゃないと夢追い人は気づかないたと
2020年2月15日 04:45
待ち合わせに間に合わないと青信号全部全速力で走り抜けた息があがる苦しい でも楽しい全速力なんていつぶりだろう大人と呼ばれるようになって恥ずかしい気持ちが邪魔してたそんな気持ちを置き捨て走る散歩中のこいぬが吠える驚かせてごめん明日はきっと筋肉痛走る鼓動間に合え 君のもとへ止まる赤信号は楽なはずなのになぜか一番息ができない君の前に現れる僕はこんなだけど許して
2020年2月10日 22:29
僕の体のどこかに結ばれた見えない糸を振りほどいた僕の幸せは僕が決めるそう偉そうに言ったけど僕の幸せってなんだろって結局ひとりじゃ分からないや狭いサークルの中で見てた幸せは僕の欲しい幸せじゃなくて誰かの幸せを羨む気持ちの生んだ幻だったから今から探すよひとりじゃ何もできないと言われるそんな僕が嫌だったんだ周りの誰かと比べては僕には足りないものばかり追いつくことしか頭
2020年2月5日 01:50
たった一年前まで見慣れた日本家屋があった裏路地どこにでもあるようなマンションにかわったのはあっという間でつまらないや なんて無責任にこぼした気持ちは音にならずに消えていったあの高い窓の向こうの住人はきっと一年前の風景を知らないそれが無性にやるせなくてでも 僕も一年前ここにいた人たちのこと何も知らないんだないつの間にかまたひとつ空き地が増えて 頭に浮かんだ空き家がある