ひろHiro

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某コーポレートファイナンス系ブログを設営していましたが、この度noteに移転することにしました。こちらでも情報を適宜発信していきたいと思います。

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これまでの記事一覧

ひろです。 TOPでの掲示用と皆さんの検索用も兼ねて、これまでの記事一覧を作成しておくことにしました。本記事は常に更新するようにしておきます。 こうしてみると、財務モデル、企業価値評価、M&Aやコーポレート・ファイナンスと、広範な内容を取り扱ってきたなあ、と改めて実感します。 こちらを参考にしつつ皆さんの関心のある記事をご覧頂ければ幸いです。記事数が増えれば区分は変更することがあります。 以下、目次で各内容に飛べるようにしてあります。 ①自己紹介「noteへのお引越し」

    • ベンチャー投資③:株主間契約

      ひろです。 前々回の記事でベンチャー投資においては、主には「投資契約」と「株主間契約」に内容的にわかれる場合がある、ということを確認した上で、前回の記事では「投資契約」についてまとめました。 今回は、満を持して(?)「株主間契約」に入っていきましょう。 前回では「買収」との違いも若干述べましたが、「買収」の場合はマジョリティを自ら保有し、取締役会についても同様に過半数を占めるようにすることがほとんどだと思ういます。そのため、あまり「情報取得」や「ガバナンス」について問題

      • ベンチャー投資②:投資契約

        ひろです。 前回の記事では、ベンチャー投資においては、主には「投資契約」と「株主間契約」に内容的にわかれる場合がある、ということを確認しました。 今回は、その中でも投資契約について整理したいと思います(1つの契約としてまとまっている場合は投資契約「的」な内容について整理)。 さて、投資契約には当然「どのような株式(普通株式・優先株式等)を、●株、誰が誰に発行」といった内容も入れ込まれますが、前回の記事で既に触れた内容でもありますし、本記事ではあえて触れないようにします。

        • ベンチャー投資①:概論

          新年あけましておめでとうございます。ひろです。 さて最近は、いわゆるバイアウト型のPEファンドにおいてもベンチャー投資が散見されたり、一般企業でもCVC(Corporate Venture Capital)が盛り上がっている等、ベンチャー投資への関心が高まっています(参考はここやここ)。 いきなり余談ですが、巨大PEファンドであれば一部にベンチャー投資を組み込むのもポートフォリオの観点でも一応ありかも知れませんが、そうでもなければLP視点では「嫌」なのではないか、と邪推し

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          「経営統合」

          なんだか最近にわかに投資単位界隈が盛り上がっており(東証リリースや報道①や報道②等ご参照)、タイミング的に自らに何かのインサイダー疑惑が浮上するのではと勝手に怖がっている、ひろです。 ネタがあまりないので、だいぶ更新が遅くなりました。excel系を今風にupdateしてもいいかな、とはちょっと思っています。 さて、今回は掲題の通り、単発の話題として、「経営統合」について取り上げたいと思います。 以前にストラクチャをまとめた時にある程度言及したようにも思いますが、今回はスト

          「経営統合」

          生命保険協会アンケート(3)

          ひろです。 では引き続き、生命保険協会の企業・投資家向けアンケート(最新2021年度版)を見ていきましょう。 「企業向け」と「投資家向け」にアンケートが分かれているところ、基本的にはそれぞれの「結果比較」の結果に注目してやっていきますね。 主な結果ESGへの取り組みを実施する目的(企業)/ESG投融資を実施する目的(投資家) 今どきの話題ですが、ESGへの取り組みについてですね。 企業側・投資家側も一致して「f.持続可能な社会実現のため」を最重要目的としています。続く「

          生命保険協会アンケート(3)

          生命保険協会アンケート(2)

          ひろです。 では前回の続きで、生命保険協会の企業・投資家向けアンケート(最新2021年度版)について、続きを見ていきましょう。 「企業向け」と「投資家向け」にアンケートが分かれているところ、基本的にはそれぞれの「結果比較」の結果に注目してやっていきますね。 主な結果投資実行時に重視する項目(企業)/重視してほしい項目(投資家) 投資実行の際に重視する項目として、「a.経営戦略との整合性」や「f.投資の採算性」は企業側・投資家側も重視していることでは一致していますね。 し

          生命保険協会アンケート(2)

          生命保険協会アンケート(1):企業と機関投資家の視点

          小野喜康先生の『資本主義の方程式 -経済停滞と格差拡大の謎を解く』を読んでいて、資産への選好をほどほどにしたいと思いつつもついつい消費が増えない、ひろです。 関係ないですけど、↑は最近読んだ本では抜群に面白かったですね。新書で比較的手軽ですし、皆さんも是非ご一読下さい。 生命保険協会アンケートとはさて、今回は、生命保険協会が長年公表している企業・投資家向けアンケート(最新2021年度版)があるので、それを紹介しようと思います。 なんと1974年度から今日の2021年度に至る

          生命保険協会アンケート(1):企業と機関投資家の視点

          「望ましい投資単位」(3)補足

          最近『最後通牒ゲームの謎 ◇進化心理学からみた行動ゲーム理論入門』を読んでいて人間不信になった、ひろです。 冗談です(笑)。でも面白い本でしたからお勧めです。 最近は書籍については、図書館で入手可能な本は、多少待ってでも図書館で借りて読んで、①それで満足するなら終わり、②手元に置いておきたいと思ったら購入、という段取りを取っています。 昔は「とりあえず買う」という行動をとっていましたが、あまりエコ(環境的にも経済的にも)でもないですしね。 図書館も今どきはネットで予約でき

          「望ましい投資単位」(3)補足

          「望ましい投資単位」(2)

          ひろです。 それでは「望ましい投資単位」について、それを維持するための手法について見てみましょう。 一応おさらいとして、「望ましい投資単位」とは東証が定めた水準で「5万円以上50万円未満」であり、株価としては「5百円以上5千円未満」です。 すると「望ましい投資単位」から外れてしまう場合とは、主に ①株価が上昇して投資単位が50万円以上(株価が5千円以上)になった場合 ②株価が下落して投資単位が5万円未満(株価が5百円未満)になった場合 に2パターンが存在します。 ①の

          「望ましい投資単位」(2)

          「望ましい投資単位」(1)

          今更ながら『宗教の経済学 -信仰は経済を発展させるのか-』を読んでいて、「地獄信仰」(現世での行いによっては来世で罰を受ける=いわば「鞭」)と経済成長と明確な相関関係があり、しかも「天国信仰」(いわば「飴」)よりも相関関係が明確、ということで、とても面白く感じた、ひろです。 でも確かに、もし現世で罰されずに済むのであり、かといって人知を超えた「地獄」も存在しないのであれば、もうモラルとかどうでもよいですよね。「正直、節約、勤勉等の美徳が否定されるが故に経済成長が阻害される」

          「望ましい投資単位」(1)

          企業価値 ~不動産との対比から~②

          ひろです。 それでは不動産に例えた企業価値についての話を続けたいと思います。 さて前回ひろからマンションを購入したびろさん(右)ですが、ほどなくしてマンションがまた少し値上がりしたそうです。 6,500万円にまで値上がりしたので、びろさんは、ローンは全く返済していない状況でしたがすぐにひるさんに売却することに決めました。 ひるさん(右)はローンは3,000万円しか引けなかったそうですが、手持資金が潤沢だったので問題なくマンションを買うことができました。 びろさんは500万

          企業価値 ~不動産との対比から~②

          企業価値 ~不動産との対比から~①

          ひろです。暑い日々が続いており、空調で喉も痛めやすい季節です(単にひろの喉が弱い説が濃厚ですが…)。 さて今回は、「企業価値を可能な限り直感的に理解できるようにしよう」とのコンセプトで、書いていきたいと思います。 「企業価値」と「株主価値」 さて「企業価値」とは何か。 まずはGoogle先生で検索をかけてみると、以下のような文章が出てきました。 企業価値(きぎょうかち、又は事業価値、エンタープライズ・バリュー)とは、企業が持つ有機的一体としての事業の価値を金額で表したも

          企業価値 ~不動産との対比から~①

          コーポレート・ファイナンス サーベイデータ④M&A

          ひろです。 『日本のコーポレートファイナンス: サーベイデータによる分析』をもとに記事を続けてきましたが、ここに来てとうとう「M&A」の章です。他にも興味深い内容はとても多い本書ではありますが、記事はこれで終わりとしようと思います。是非とも、ご自身でも手に取ってみてください。 さて、いったいM&Aを実行している企業は、M&Aに関する具体的なサーベイに対してどのように回答しているのでしょうか。 M&Aに対する意識を明らかにする意味でも、興味深い調査結果と言えますね。 今回

          コーポレート・ファイナンス サーベイデータ④M&A

          コーポレート・ファイナンス サーベイデータ③ペイアウト

          ひろです。 『日本のコーポレートファイナンス: サーベイデータによる分析』を(若干飛ばし飛ばしながら)眺めていくことを続けたいと思います。 またここからは有料(といってもお小遣いにもならない金額ですが)にしておきますが、どこかのタイミングでは無料にすることを検討しています。 気になる人は書籍をそのまま購入することをお勧めします。 (※追記:無料化済みです) ペイアウト政策「ペイアウト」は株主還元の意味であり、主に配当と自己株式取得のことを指します。1999年には配当2.8兆

          コーポレート・ファイナンス サーベイデータ③ペイアウト

          コーポレート・ファイナンス サーベイデータ②投資決定・流動性管理

          ひろです。 とても大好きな漫画にジャンプ+で連載されている『左ききのエレン』があります。原作はこちらですが、リメイクによりジャンプ+版ではストーリーも読みやすくなり、かつ、1巻から今に至るまで飛躍的に作画のnifuniさんの画力が上がっていき見ごたえもあります。 さて『日本のコーポレートファイナンス: サーベイデータによる分析』を引き続き眺めていきたいと思います。 投資決定投資決定の基準・手法について問うたサーベイです。 2011年の調査であるため現在は多少は状況が変わ

          コーポレート・ファイナンス サーベイデータ②投資決定・流動性管理