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【風呂酒日和91-2】 海鮮酒場 らうす港

【風呂酒日和(フロサケびより)】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った、心と体とお腹を満たす、銭湯と居酒屋をまとめたマガジン。


クラブ湯を出て駅の方ではなくさらに奥へ歩いていく。
駅前にもお店はたくさんありそうだったが、さすが駅前!という感じの「居酒屋〇〇中野坂上店」系チェーン店が多かったので、それよりも気になった個人店っぽい名前のお店の方に足を進めてみることに。
その名も「海鮮酒場らうす港」。
らうすって...羅臼だよね?多分。

羅臼は北海道の地名である。
港があるかどうかも知らないくらい詳しくないし、なんなら同郷あるあるがあんまり分かち合えないタイプの私には北海道の気配がするところに足を踏み入れるのはどちらかというと好手とは言えないのだが...でも、北海道の港が店の名前なんでしょ?絶対魚おいしいじゃんきっと。
したら行くしかないしょ。だべ?(急に道民ぶってなんちゃって北海道弁)


店までの道は完全に住宅街だ。でもなんかこの街並み好きかも。
暗いし人通りも少ないものの、おどろおどろしくないというか不思議と怖くない。変態さんはいなそうな雰囲気。

そんなわけわからんことを考えていると「らうす港」と書かれた赤いのれんが見えてきた。ここだ。
店の前にメニューがいくつか書いてあったものの、どうやらこれはランチメニュー。でも海鮮"酒場"って書いてあったから多分大丈夫だよね。

そっと中を覗いてみるとカウンターに一人おじさんが座っているのが見えた。おや?おじさん、腰に前掛けをしている。
ということは、彼が店主だろうか。ひょっとしてもう店じまい...?

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