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【風呂酒日和90-2】 奏(かなで)

【風呂酒日和(フロサケびより)】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った、心と体とお腹を満たす、銭湯と居酒屋をまとめたマガジン。


今日はやっぱりあそこかな。
みどり湯のすぐ近くにあったところが気になりつつも、ポカポカして歩くのが気持ちよかったため、最初に目をつけていた駅の反対口の店まで歩いてきた。

ふむ。なんかちょっと意外な建て構え。
思ったよりも大きい。個人店系かなと思っていたが外にある大きな垂れ幕状のメニューなんかを見るに、もしかしたらチェーン店とか大きな店なのかも。

まぁでもせっかくここまで来たし。入ってみよう。
扉を開けるとがやがやと賑やかな声が聞こえる。
姿は見えないが結構な人数で盛り上がっているようだ。
目の前には水槽があり、入口通路を境に右と左に 席が分かれている模様。
なんだか不思議なつくり。

おそるおそる中へ進んでいくと、右手奥の大きめの厨房から「いらっしゃいませー」と聞こえる。
一番手前にいた金髪の男性店員さんに「一人です」のジェスチャー。

「あちら、真ん中の席どうぞー」

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