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【風呂酒日和95-2】 あまくさ

【風呂酒日和(フロサケびより)】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った、心と体とお腹を満たす、銭湯と居酒屋をまとめたマガジン。


ぬ!...あちゃ〜。
お風呂を出ると、入る前に気になっていたお隣「お腹袋」が終わっていた。残念。
確かにめちゃくちゃ満喫しすぎて結構いい時間だ。
マップを開いてもう1つ目星をつけていたところの情報を見るも、こちらも閉店まで30分ちょっと。
ぐぬぬ、ちょっと長居し過ぎたかしら...。

仕方がない、幸い店はいっぱいあると先ほどの栄えていた通りを歩いてみる。
うーん…どこにすべきか。
なるべくならここにしかないような、チェーン店系じゃない感じのお店に入りたいが…そして、願わくばこのお風呂上がりのつるりとした顔でも肩肘張らずに入れるような、老夫婦がやってる赤ちょうちん系みたいならお店がよいのだが…ちょっとこのあたりで探すのは難しいかもしれない。

普段駆使している野生の勘で細い小道などに入ってみるも、むしろめちゃくちゃ高そうな隠れ家料亭的なお店が軒を連ねていて、本日の私が入ったとしたらカード払い必須って感じ。(というか払えない)
マップを見て気になったところの店前に行ってみるも、綺麗めな格好をしたカップルが入口で立ち止まっている。
奥から店員さんが出てきて「本日あたたかいお料理が終わってしまい、冷菜のみのご提供でもよろしければ…」なんて会話が聞こえた。

うーん冷菜のみでももちろん大丈夫だけど多分冷たいおつまみを冷菜という感じからして私にはハードル高い系の店かも...。なんてカップルと店員さんの会話を盗み聞きした上に勝手に値踏みし、ビビり倒してその店の前をさささっと通り過ぎる。


うーん、これはまずいぞ…。
きらびやかな街の空気に飲まれてなんだかどこにも入れないような気持ちになってきた。
ひーん、お腹減ったよぅ。
とりあえず、遅くまで営業しているへぎそばが食べられると書いてあった居酒屋さんを暫定一位の店に決めつつも、もうちょっとだけウロウロ。

ここ、この「あまくさ」ってとこに入れなかったら、へぎそばに行こう。
そう思って目指したお店は2階で、外から見るに多分昔から営んでるっぽい親しみやすい雰囲気。
いいかも、いけるかも。
マップの情報に載っていたワードアートを駆使して作ったっぽいお品書きも好みだ。よし、君に決めた!いったる!

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