【風呂酒日和41-2】 串処やきとん かなめ

【風呂酒日和(フロサケびより)】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った、心と体とお腹を満たす、銭湯と居酒屋をまとめたマガジン。

【風呂酒日和】〜ついでのお風呂、のついでのお酒〜｜日野笙 / Sou Hino｜note

山の湯を出て、行きがけに気になっていた「叶」という看板が掲げられたお店の前でしばし立ち止まる。
どうやら入口で靴を脱ぐようだ。めっちゃ家じゃん。
うーん。とっても惹かれるが今日は勇気が出ないかも。
のれんも下がってもいないのに特攻する時もあれば気になるのにもじもじして入れない日もある。
今日はビビリーの日。
おとなしくもうちょっとウェルカムな空気を出しているお店を探すことにする。

もう一つ目当てにしていたところもマップによると営業時間終了とのこと。
ちらっと覗いてもよかったが通り道じゃないので、なんとなく諦める。
今日はなんか攻めの気分ではないっぽい。

というわけで、と言うとちょっと失礼かもしれないが、帰り道で目についた一人でも気軽に入れそうなウェルカム感を感じた串処かなめへ。
要町だから「かなめ」なんだろうか。

カラカラと引き戸を開けると体格のいいお兄さんが元気な声で「いらっしゃいませー！」と言ってくれた。
一人であることを指で表すと(喋りなさいよ私)、にこーっと笑って「どうぞーカウンターのところへ！」と案内される。

ドアの前がなんとなく嫌で奥に行こうとするも、私の想定よりもカウンターの席は手前で終わっていて入口の前しか空いておらずUターンして戻る。は、恥ずかしい…。
隅っこに潜むはずが逆にウロウロする挙動不審なやつになってしまった。
ちょうど厨房の目の前あたりのカウンター席に座る。私にはちょっとだけテーブルの位置が高い。

おしぼりをもらって瓶ビールを頼む。
ここの瓶はサッポロ赤星。