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【風呂酒日和3-2】とお山
【風呂酒日和(フロサケびより)とは】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った心と体とお腹を満たす、銭湯と居酒屋を勝手にまとめたマガジン。
銭湯を出て駅までの道を歩く。
当たり前だが日暮里は都会だ。
たくさんのチェーン店にそわそわしながらアンテナを張る。
チェーン店も大好きだ。安くて手軽で程々に美味しい。
けれど今日は1人。
1人でチェーン店の居酒屋に入るのはなかなか勇気がいる。というか、銭湯でリラックスした後のこのテンションで、ガヤガヤしたところに入るのはちょっとなんか違う気がしている。
どこか気の利いた落ち着けるいいとこはないものかねぇと、私は吉田類にでもなった気分であえて小道などを練り歩く。
行きの道でちょうどよく空いていていいかもと気になっていたところも、銭湯帰りに通り過ぎてみると賑わいを見せていて、うーんと足踏みをしてしまった。
駅近なのは嬉しいが、駅近な分、もう駅はすぐそこだ。
駅にたどり着くまでに見つけなければ、と何にも興味がないような顔をしながらぎらぎらとそれっぽい店を探して歩く。
いい二文字が見えた。蕎麦。
いつもの遅い仕事終わりの時間にはなかなか立ち寄れない。
派手さのない看板にも惹かれる。
ちらっと眺めた店前に出しているメニューはやや高め。
でも、なんだかいい気配がしている。今日はここだろう。そう確信した。
階段を降り、店舗のある地下へ進む。
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