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みんなの恋の保存形式と内容物が気になる。


昨日、林伸次さんが書かれていた「名前をつけて保存」と「上書き保存」についての記事を読んだ。
男性と女性の恋愛に対する捉え方の話だ。

男性は恋愛を「名前をつけて保存」し、女性は「上書き保存」する傾向にあるとよく言われる。男性は横にカードを並べるが、女性は上に重ねていくなんて、トランプで例えられているのも聞いたことがある。
林さんの記事と考察を読み、生物的に考えると確かにと思ったし、とても面白かった。


それでは、私はどうだろう?
私も、世の中の女性に多いと言われているように自分の恋愛観は「上書き保存」なのだろうかと考えてみた。

そしてその結果、出た結論がこれだ。

私は自分の恋愛を「最新フォルダとアーカイブフォルダに分けて、時系列順に保存」しているタイプだと思う。

これだけ聞くと「名前をつけて保存」と同じタイプかなとも思うが、よくよく考えるとちょっと違う気がする。
わかりやすく本当にフォルダにしてみるとこんな感じ。
(時系列と名前は適当。他意はない。)

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要するに、例えば私が2020年の8月から現在もシンイチくんと付き合っていたら、シンイチくんは私の恋愛フォルダの最初の階層にいる。
そして終わってしまった過去の恋であるその他シンくんたちは、アーカイブとしてそれぞれ残っているというようなイメージ。
(本当に頭の中でこうなっていたらちょっと気持ち悪い気もするが多分こんな感じ)

これだと見方によっては「上書き保存」という側面もある。
私はどうやらここから考察するに「名前をつけて保存」寄りのハイブリットタイプだと思われる。


そして、そんなことを考えていて、ふともう1つあることに気がついた。
一番最初の階層のフォルダ名は「恋愛」だ。私の恋愛観では、そのフォルダ名は「恋人」ではない。

つまり、付き合ったことがない、自分が恋をした人もその中に入っている。
(そんなにいっぱいあるわけではないが、申し訳ないことに告白をして頂いたがお断りしたなどのパターンはおそらく自分の中で"恋"にはなっていない為か、その中には入っていない)


これは私だけの特徴だろうか。
それとも世の中の人も「付き合った人」ではない恋の対象も、保存や上書きに含めているのだろうか。

私はなんとなく、その点についてはあまり触れられていないだけで、実は含まれているのではないかな、なんて思っている。
だって、結ばれていようといなかろうとその人にとって、恋は恋だ。

現在進行系で片思いの恋をしていたらきっと、上書き保存するタイプの人は前の恋人が消えてその想い人が一番に来るだろうし、名前をつけて保存するタイプの人も、報われなかった自分の想いを保存して残しているのではないだろうか。
(林さんの記事を読むと男性の場合は「肉体関係を持った(業者ではない)女性」というカテゴリ分けの可能性もあるのかもしれないとも思ったが)

それとも、この記録システムは「誰かと付き合った、恋人ができた」というタイミングで発動するのが通常なのだろうか。
うーん。どちらなのだろう、わからない。
わからないし、それも人それぞれかもしれない。


そしてもう1つ思うのは、私のように"自分の恋全般"を恋愛フォルダに含めている人はきっと、報われていない、あるいは報われなかった恋の方がその保存容量が大きい気がする。大きいし、多分度々見返す。

きっと実際に付き合って、楽しかったことも辛かったことも保存されている恋人のフォルダよりも、報われなかった恋のフォルダの方が、嬉しかったことの他に悲しかったこともたくさん入っているはずなのに、輝いているように見えると思う。
叶わなかった恋ほど、自分の中では美しい思い出のように記憶(脚色)されるように。


私は一度好きになった人を、嫌いになったことが今のところない。
忘れたいような辛い思いをしたことがないわけではない。
しかし、たとえその恋愛が終わり、恋愛として、人間として「もう一緒にはいられないな」とか「この人のここがどうしても許せないな」とか「この人には振り向いてもらえないからもう諦めよう」と思っても、記憶から抹消するように無き者にしたり、恨んだり、私の中でいらないものにすることができないのだ。
思い出のピンポイント抹消やピンポイント恨みなら多々ある。

それでも、事柄ファイルは削除されても、その人フォルダは削除されない。
過去も含めての今までが、今の自分を形成していたり、自分の価値観に反映されていたりするだからだ。


だた私の場合、おそらく一度アーカイブに入ってしまったものは二度と元の場所には戻ることはない気がしている。いわゆるヨリを戻すということ。
経験はないが、もしあったとしても頭の中では多分「シンノスケVol.2」みたいになると思われる。同じ人でも新規フォルダ作成だ。

一度終わってしまったものを、全く同じ形でもう一度開いて続きを始めることはおそらくできない。
時はいつだって進んでいて、私たちはその中で生きているのだから。


みなさんの頭の中にはどんなフォルダが、どれくらいあるのだろう。
それが「恋愛フォルダ」なのか「恋人フォルダ」なのか、あるいは「武勇伝フォルダ」なのかも知りたいし、その中身もぜひ覗いてみたい。

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