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薬中の春酒、春ごはん

2023年、駆け足過ぎない...?あっという間に進んでいく気がする。
油断すると春もすぐ終わってしまいそうだ。

そんなわけで、前回ギリギリすぎて冬のお酒と旬の食べ物を全力で堪能できなかった私はあせあせとスーパーに向かう。
今度こそ限定パッケージの春ビールをゲットせねば...!

そんなわけで作ったのがこちらの4品だ。

筍ごはん
【必要なもの】
・筍
・油揚げ
・人参
・米
・しょうゆ
・みりん
・塩
・鰹節
・ネギ

筍は好きなものの自分で買って調理をしたことは一度もなかったのだが、今回筍を選んだのはちょっと前に同僚が筍ごはんをおすそ分けしてくれたのがきっかけだった。
以前にもジュレサラダのレシピを教えてくれた私のお母さん的存在の先輩。


彼女からいただいた筍ごはんがとっても美味しかったので自分でも作ってみようと思ったのだ。
レシピを聞いたところ「あれね〜うちのパパが作ったの。でもなんかクックパットかYou Tubeかわかんないけどなんか見て作ったって言ってたよ。パパに聞いとくね」とのこと。
そんなわけで、同僚の旦那さんがどこかの誰かのレシピを参考にしたという謎のルーツの筍ごはんを作る。

教えてもらった通りに、炊き込む前に具材(筍/油揚げ/人参)をごま油でさっと炒めてから残りの調味料を入れレッツ炊飯。
炊き込みご飯って入れるだけじゃないんだ〜炊く前に炒めるとか色んな方法があるんだなぁと思いながら炊きあがった筍ご飯を早速実食。

ふむ...んー、ちょっと薄い…かも?というよりもなんだかちょっと馴染んでない感...。こんなはずでは…。
具材がごろごろ入ってる感じを目指して大きめに切ったせいか、ちょっと淡い味の仕上がりになってしまった。
まぁでもおかずと共に食べると思えば許容範囲という感じだろうか。
やっぱり炊き込みごはんって最初に調味料を入れたら最後、炊きあがるまで味見をしたり微調整したりできないから難しいぜ...。

そして3合炊きの炊飯器で2合分の炊き込みご飯を作るのはやはりちょっと分が悪い?のかもしれない。
なんていうか、もう炊く前から「おぉ...満員ですね...いける?」みたいな見た目だったからな...。
作る量に対してもう少し容量の大きい炊飯器でやる方がやっぱりいいのかな、なんて考える。
その方がなんていうか、彼らも思う存分炊き込まれてくれる(?)気がする。
炊飯中の中の様子を見たこともないし、中に入ったこともないのでわかんないけど。炊き込みご飯、要修行である。

筍とわかめと諸々の味噌汁
【必要なもの】
・筍
・わかめ
・人参
・豆腐
・ネギ
・ほんだし
・味噌

炊飯器に入り切らなかった具材を味噌汁に回して作ってみた。
買ったものを使い切りたい料理不慣れな一人暮らしのメニューあるある。
味噌汁に筍、初めての挑戦だったがいい感じ。こちらはごろごろに切った筍がよく活きている。
そして食べてみて実感。筍の切る大きさを変えてみてよかった。
下の方の固い部分は細く小さめ、上の方の柔らかい部分は大きく切ってみたのだが、それぞれベストな食感と食べ応えだ。
なんだか豚汁のような見た目になってしまったが、あっさりしていて具だくさんの汁物、よい。
さすが味噌汁くらいは大体毎日作ってるだけあって成功したっぽいぞ。

ホタルイカと大根の煮物
【必要なもの】
・ホタルイカ
・大根
・しょうゆ
・みりん
・生姜
・ネギ

春の魚介類、何がいいかなとスーパーをうろうろしアサリと迷いつつもホタルイカを選択した私。
下処理としてホタルイカの目と口、軟骨を取っている時に「もし自分がこれくらい体格差のある何者かにそんな仕打ちをされたら...」なんてなぜかホタルイカ側の気持ちになって悪夢のような想像をしてしまったため、ちょっとかわいそうな気分になる。

すまぬ、そしてありがとう、美味しく食べるからねとホタルイカさんたちに念じつつぐらぐらと煮立っている大根入りの煮汁の中へ。鬼の所業、再び。
今思うと炊き込みご飯と味付けがほぼ一緒なのでやっちまったと思いつつも、まぁ和食ってそんなもんよねなんて味付けのレパートリーが少ない自分を慰める。

せめてもの抵抗として同じような味つけにならないように煮物には生姜をわんさか入れてみた。それが大正解。やはり薬味は偉大である。
こちらはちゃんと味がしみしみで生姜もピリリといいアクセントになった。うまし。

こごみのおひたし
【必要なもの】
・こごみ
・しょうゆ
・おかか

ちょっとした副菜と見せかけて、実はこのこごみが私の中では今回のメニューのメインだったりする。
それくらいこごみ、大好物なのだ。

おひたしというかはわからないが、私の中でのおひたしはおかかをふって醤油をかけるだけ。
アク抜きなども必要なくほぼ茹でるだけの簡単で美味しいこごみ様。最高。
茹でたものを適当に切っておかかぱらり、お醤油たらりで、さっそくぱくり。

あぁ〜懐かしい〜これこれ〜!
シャキシャキとした歯ごたえ、苦いまでいかないけどなんていうの?ちょっと渋みがあって無骨な感じの風味。(無骨な風味とは)
そしてこのちょっととろっとしているというかあわあわというか、しゃきしゃきなのに噛むと若干のぬめりを感じる独特の食感もまたこごみのおいしいところ。

こんなに愛してやまないけど、めったに買わないこごみ。なぜならとっても高いからだ。
こごみを東京のスーパーで見た時は本当にびっくりした。
だってあのくるくる8本とかで400円くらいするんだよ...?
地元で近所のおばちゃんが袋いっぱいに採ってきてくれたのをもりもり食べていた私にはにわかには信じがたく、スーパーでの金額を見て以来こごみは私にとって牡蠣と同じレベルの高級食材に。

はぁ...東京暮らしも楽しいけど、春だけこごみの生える山の近くに移住しようかしら。そんな妄想を抱くぐらい好き。

薬味たっぷりキムチ納豆の油揚げ包み焼き
【必要なもの】
・油揚げ
・納豆
・キムチ
・生姜
・ネギ
・大葉
・みょうが

春かと言われるとわからないが、筍ごはんで使った油揚げが余ったので作ってみた。「薬中の」と銘打っている割に今回のごはんたち、薬味参加率的にはひよってしまった感があるので本領を発揮すべく、キムチ納豆の中にこれでもかと薬味を入れてみた。
味噌汁と煮物でコンロがふさがってしまったため、魚焼きグリルのところにアルミホイルを乗せて焼いてみる。我が家の火力、総動員だ。

グリルに不慣れだったせいかちょっと焦げてしまったが、ご愛嬌ということで。裏返して隠す。
ザクッとかぶりつくとパンチの効いた薬中納豆が、アツアツカリカリの油揚げの中から我先にとはみ出すような勢いで出てくる。ほほほ、うまうま。
筍ごはんに入っている油揚げとは立ち位置も食感も全く違うので、同じ食材でも飽きずに食べられてよい。

そうそう。そういえばビールも桜模様のパッケージを無事ゲットできて満足満足。冬の限定パッケージを買えなかった反動で、アサヒ、キリン、サントリーとスーパーで見かけた全ての桜バージョンビールを買ってしまった。
※キリン一番搾りがトップ画像に写り込んでいないのはキッチンで調理中にフライング乾杯してしまったから。内緒だよ。


初挑戦した筍料理と、定番の好物おつまみで無事春酒と春ごはん、楽しみました。
反省点としては写真はやはり一品一品撮った方がよかったかも。早く食べたい一心でテーブルに並んだ料理たちをみんなまとめて撮ってしまったが、なんだかどれにも焦点が当たっていないような絶妙にセンスのないトップ画像になってしまった。
いくら人づてに聞いたものでも簡単すぎるレシピでも、書くからにはもうちょっと美味しいそう!と思えるような画を撮れるようになりたいな。

さて、夏は何を食べようかしら。


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