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【風呂酒日和31-2】 鳥好(とりよし)


焼き鳥を焼く小さな窓口。
の横に扉がある。
お、これは店内でも食べられるのだろうか。
匂いに誘われるがまま、持ち帰りの焼き鳥を売る落ち着いた雰囲気のおばちゃんに「中でも...いいですか?」と聞いてみた。

どうぞどうぞと促され、カラカラと扉を開ける。
カウンターが5席、小上がりの小さなテーブルが2台。
入って一番手前のカウンターは銀杏の仕込みに使われている。
超こじんまりタイプのお店だ。
厨房の奥にはおばちゃんの息子さんと思われる店主がもう1人。


うーん、これはすでに当たりな気がする。
とても好きな雰囲気。ほっこり感がいい。
極めて庶民的でスペースの割にものが多いのに、なんとなく小綺麗な感じがする。

店内には1人先客がいたが、私が入った時にちょうどお会計の声がかかった。
やった、貸し切り。

奥の小上がり席を陣取る。
老舗のお蕎麦屋さんのような、小さめのアクリルのメニュースタンド。
片面に食べ物、反対面に飲み物が書かれている。
テーブルにはソース、醤油、味ポン、味の素、七味などさまざまな調味料。
アレンジ度が高め。嬉しい。


珍しく生ビールが呑みたくなりつつも、きっと中盤から後悔するような気がしてお決まりの瓶ビールを頼む。
ビールと一緒にももにんにくと砂肝、先程剥かれていた銀杏を一本ずつ頼んだ。焼き鳥はだいたい100〜150円、その他の一品料理なども概ね500円前後。素敵な価格設定。
きっと1人で食べるにもちょうどよい量だと想像する。

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