#短編小説
【#幻想商人】ジオードの内側【#雛杜雪乃 / Vtuber / #雪のあーと】
「ティアドロップ……と言うものを、知っていますか?」
どこからか、オルゴールの音が聞こえる。緊張で硬く凝り固まった耳朶(じだ)が、湯にふやかされたように柔く、ゆったりとほどけていった。
こわばっていたまぶたが開き、瞳がようやく見たものを受け入れて、目の前にあるものと、自分が置かれた状況を理解した。
そう、確か私は……何かがあって、思わずこの店へと駆け込んだんだった。それが何だったのか、この店
【メイドの日】今日だけのメイドお兄さん【メイド / Vtuber / 女装】
「……ま。ご……さま」
声が聞こえる。優しげでふわふわとした、それでいて男性的な声だ。幾度となく聞き、眠たい意識のなかでも覚えているくらい、身に染みたあの声だ。
目を開けば声の主、雛杜雪乃がほんの少し困ったような微笑みを浮かべて、私を見つめている。
「おはようございます。ご主人様?」
違和感を覚える呼び方に疑問を覚えながら、目を擦り視線を落とす。その視界に入った姿に、脳がスパークを起こした
【背神】改造シスター服の廃教会【雛杜雪乃/シスター/男性Vtuber】
率直に言って、無謀な事をした。しかし、見合うだけの見返りは得られたと思う。
ここ最近お気に入りの個人Vtuber「雛杜雪乃」が、新しい企画を始めたと小耳に挟み、興味からタイムラインを覗き込んだ。
告知となる画像、およそ健全とは言い難い衣装。いつも通りおかしな人だと笑うが、それ以上に気になる点があることに気が付く。
ーー背景となっている廃教会。アレは、近所にあるんじゃないか、と。
私