「そこそこ」に生きることこそ、難しい
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「そこそこ」に生きることこそ、難しい


こんな言葉がある。

20代で汗をかかないと、40代で泣く。

つまり、20代をだらだら過ごすと、40代で苦労するということ。
その通りの人生を送っていると思う。


運命線で運命が変わる、の巻


会社員人生に最初にピリオドを打ったのは、25歳のとき。

専業主婦になって子どもを産んで、幸せに生きてゆくのだ、と思っていた。

でも、そうは問屋が卸さないのが人生ってものだ。

いろいろあって、30代前半の頃には、この結婚生活で子どもを得ることは無理だと悟った。

自分が壮大な人生設計につまづいたことに気づいたのだ。


全然関係ないけど、私は手相がちょこっと見られる。そのきっかけとなったのが、自分の手のひらにすっくと一本の太い線があること。

これは運命線。濃くくっきり伸びている人は「自分で人生を切り開いていく運命」らしい。

子育てもしていないようなぐーたら専業主婦には、基本的に出るはずがない線なのだという。

これが出ている人は、何かを始めた方がいいですよー、とテレビ番組の司会者は無責任にあおっていた。


だからといって、自分が何者かになれるなどとは思わなかった。

でも気づけば、モノを書く仕事をするようになっていた。侮れない、運命線。


夢中で過ぎた30代後半から40代、の巻


30代半ばでイラストレーターデビューしたのと離婚したのは、ほぼ同時だった。

36歳なんて、およそ新人として可憐な年齢ではない。

営業と仕事をひたすら繰り返し、年齢と実績が見合うようになるまで、10年かかった。その間に再婚もした。


今のオットが会社を辞めて写真の学校に行き、夫婦2人ともフリーランスとなった。生活の安定とは程遠く、40代はそれまでで一番必死に働いた。

20代で頑張らなかったツケが、ここへ来て回ってきたのだ。

40代半ばなんて、下手すれば早期リタイアする人や老後の計画を練り始める人だっている頃だろう。そこでようやく私は「こんな仕事をしてきました」と人に言えるようになったのだ。

本当に「ひよっ子」だ。


学校を卒業したオットはカメラマンとしてキャリアを伸ばして行き、数年後には生活はどうにか安定した。

それでも私は落ち着かず、常に何か仕事をしていないと不安で仕方がなかった。

その感覚が変わってきたのは、ほかならぬコロナ禍を経てのこと。


「そこそこ」働くという事は可能なのか、の巻


コロナ前からずっと家にいた私の生活は、コロナが世界に蔓延してもほとんど変わらなかった。

運よく、どうにか暮らせている。食費さえ稼げばどうにかなる世界。以前ほど働かなくても、食べて行けていることが驚きだ。

万年睡眠不足だったのが、よく眠るようになった。20代の頃は暇で、寝てばかりいたことを思い出す。


30代、40代はとにかく売れたくて、有名になりたくて、大きな仕事をしたい、名を残したいと切望していたように思う。

50代になって、大きな仕事を任せられるようになり、悲願だった本の出版もできた。ある程度目標を果たし終えた今、考えてしまうのだ。

なぜ売れる必要があるんだろう?


お金持ちになりたいから?

有名になりたいから?

人気者になりたいから?

力を持ちたいから?


そのどれにも、もうそれほど興味がない。


そもそも大切なことは、心や体を壊したりすることなく、死ぬまでできるだけ「幸せに」生きていくということ。

忙しすぎるほど働いて、心や体を壊して「苦しむ」くらいなら、お金はなくてもほどほどに働く方がいい。


今望むのは、そこそこ仕事をして、そこそこ暮らせるということ。
働けなくなってやがて死ぬまでずっと「そこそこ」が続くこと。

それが一番難しいのだ。

60代、いや70代には「そこそこ」が多少は上達していること、それが目標だ。

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陽菜ひよ子 / イラストレーター&漫画家&まちづくりジャーナリスト

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陽菜ひよ子 / イラストレーター&漫画家&まちづくりジャーナリスト
著書「ナゴヤ愛 」(秀和システム)好評発売中。2006年ダイヤモンド社・2015年PHPより出版。中日新聞広報誌にて取材+コラム連載中。代表的なイラストのお仕事はNHK Eテレ「すイエんサー」。インタビューとひよことプリンとネコが好き。http://www.hiyoko.tv/