"俳優"を活かした、舞台以外の事業展開〜俳優ってめっちゃスゴい技能持ってるんやで〜
舞台裏が俳優を抱えて早半年。
私にとって俳優はとても身近な存在で、特殊技能を持っているという認識はあまりありませんでした。
しかし、沢山の方と会話を重ねるにつれ、「俳優って舞台に立つ以外の領域でめちゃくちゃ必要とされる存在なのでは……?」と感じるようになりました。
俳優ってめっちゃすごくね!?応用範囲広くね!?ということと、俳優が持つスキルが舞台に立つこと以外で役立ちそう、ということをつらつらと書いていきたいと思います。
俳優が持つ「説得力」について
空間を支配する表現力
俳優が一番輝く場所。それは物語の中だと思います。普段から演技っぽいとちょっと心配になっちゃう。舞台にしろドラマにしろ、「物語を演じる」ことが俳優が一番輝く方法であり、物語の中でこそ俳優は息ができるのだと思います。
俳優が持つ大きな能力の一つが、この物語を演じる力、即ち「空間を支配する力」だと思います。物語を成立させるためのアウトプットに長けている、というイメージですね。感情の乗ったセリフはもちろん、身体表現や黙っていても伝わる気のようなものまで。これを膨大なエネルギーでアウトプットするのは俳優の技能です。
不足している情報を自らの力で埋める力
台本を読み役作りをするというのは、俳優なら誰しも行うことでしょう。役作りの上で必要な情報が台本に書かれていない時、自然とその情報を補填しているはずです。国語のテストのように「ここに答えが書いてある!」というのがほとんどないので、自らの力で埋める必要があります。
これも特殊技能だなと感じていて、「行間を埋める」作業は学校では習わないし日常生活でも必要不可欠なものではありません。この作業を平常的に行い、そしてアウトプットするというのは、俳優の技術の賜物だと思います。
表現をしながら客観視をする力
多くの俳優は、舞台の上で役に没入しながらも、舞台全体を俯瞰して全体を見渡しながら演じていると思います。主観と客観を自由自在に切り替え、冷静に判断しながらも情熱的に役を演じる……。これに加えて客席まで見てるんでしょ、目がどんだけあるのよ。
周りを見ているからって自らの表現が疎かになることなく、かといってナマモノゆえのちょっとした変化も見逃さない。これはかなりの高等技術なのではと思います。
俳優の「説得力」は融合体
俳優が持つ「説得力」は、表現する力・行間を埋める力・主観と客観を常に把握する力だと思います。
表現する力は、自らの思いを伝える力。
行間を埋める力は、調べて考えて自分の中で構成する力。
主観と客観を常に把握する力は、相手の行動をよく読み自分の行動を考える力。
そう、アウトプット・インプット・コミュニケーションに集約するのです。
これは社会生活を営む人ならば誰でもほしい能力。俳優は"物語を表現する能力”に特化していますが、その技術を分解すると多くの人が欲しいものになります。
この俳優の技術を活かして提供できるものがあるのではないか!!!
舞台以外で俳優の技術が活きる場所は?
俳優の技術を活かして、舞台以外で俳優もしくは俳優の技術が活きる場所を探してみました。
体験型のNPC
弊社が製作した「Stage LARP」でお世話になったMATH-GAME様。
お話を伺ったところ「俳優がNPCをすると没入感が違う!」というご意見が。確かに、物語を牽引したり重要な情報を出してくれるNPCに本物の俳優を使ったらそりゃ没入感高まるでしょう!!!
今後、体験型の需要は増えてくると私は考えています。この時に俳優が俳優として働けるテーマパークとかできたらいいな……!!!
社会人スキルワークショップ
アウトプット・インプット・コミュニケーションは、仕事で必要になる方も多いのではないでしょうか。
この技術を提供できれば、ハッピーなことが起きるんじゃない!?
というわけで!!!
「演劇手法を用いて自分の想いをプレゼンできるように」するワークショップが開催決定!!!!
ビジネスパーソンの方、必見ですよ!
なんと私が講師をやります!!!がんばるぞ!!!
俳優の技術は汎用的。だからこそ、多くの人が身につけるといいんじゃない?
俳優が持つ技術は、舞台の上でだけ活きるものではありません。
体験型のような娯楽や、社会的スキルまで応用可能なものです。
もちろん「舞台の上でこそ俳優は息ができるんじゃ!」という意見もあるかと思います。めっちゃわかる。
けれどその技術は、欲しい人がいっぱいいるものなんですよ。
舞台の裏側を支える会社の弊社としては、本物の舞台だけではなく、多くの人の”舞台”になる場所を支えたいと考えています。
いただいたお金は!!!全て舞台裏のためのお金にします!!!!殺人鬼もびっくり☆真っ赤っかな帳簿からの脱却を目指して……!!!