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集中力大解剖その1~脳内に潜む『獣』とは何ぞや?!~

集中力大解剖その1~脳内に潜む『獣』とは何ぞや?!~

今日の内容は,

『獣』とは何ぞや!?

とにかく大解剖していく内容です。

今日のこの記事を読めば、なぜ私たちは集中力が途中で途切れてしまうのかが、理解できます。

理解できるということは、『操ることができる』可能性も出てくるということです。

ぜひ、最後まで読み、お子さんの集中力育成や、皆さんの実生活に役立ててください。


「獣」は単純で過敏だが,超絶パワーを発揮する!


1.『獣』の第一の特性「難しいものを嫌う」

『獣』は難しいものを嫌う特性があります。

これは,人類の進化の過程で生まれたものです。

どういうことかというと,原始の時代は,いつ敵に襲われるかも分からず,いつ伝染病にかかるかもしれない,そんな状態で人は生活をしていました。

なので,いざという時にエネルギーが体内に残っていないと生き残ることができなませんでした。

そのため,無駄なエネルギー消費を「思考」に取られないように,本能=『獣』は,難しいものを嫌うような性質を持つことになったのです。



そのため,1つのタスクの難易度が高い現代社会において,『獣』が難しいタスクを嫌うため,そもそも集中力を保つというのはそもそも難しいことなのです。



2.第二の特性「あらゆる刺激に反応する」


あるデータによると,人間が1秒間に受け取る情報の量は1100万件を超えると言われています。


そのため,外から聞こえる車の音,目の前の床が少し汚れている,今日の昼ごはんは何かな,頭が少し痒いななど,集中する方向はありとあらゆる方向に揺れ動きます。


これも,実は『獣』の特性です。


『獣』=本能は、データの並列処理が大の得意分野であるため,一つの情報だけでなく,たくさんの情報を一編に処理しようとします。


しかし,人間は,前述したように,現代まで生き残る過程で,本能的に,たくさんのご飯を食べるということ,子孫を繁栄するということ,暴力といったものに特に反応するように出来てきました。


つまり,味覚触覚聴覚等の『五感』が最優先になるということなんですね。


そのため,どうしても自分の集中したいタスクから気を逸らされる可能性がとても高くなってしまいます。




3.第三の特性「パワーが強い」


人間の祖先が猿から人間に進化した時が約600万年前。

ホモサピエンスが抽象的な思考を獲得したのが,約20万年前。

つまり,97.6%もの時間が,人間は本能によって支配されてきている歴史があります。

だから,人間の脳は,いまだに本能が優勢です。


タスクを行っていても,食欲等に思考を乗っ取られてしまうまでの時間は,わずか100分の1秒。


特に,思春期の人間の脳は,最初に筋肉を司る小脳から発達を始め,快楽システムに関わる側坐核が発達し,それからやっと前頭前野が成熟します。


だから,本能のままに思春期の子どもが行動をするのは当たり前のことで,人間の成長の過程ではどうしようもないことなんですね。


4.終わりに


このように考えると,『獣』=本能の赴くままに行動選択をしてしまう自分というのは,人間の本質的に仕方のないことなんですね。


しかし,自分の目標を達成するためには,本能を操る必要がありますよね。


次回のnoteで,今度は『調教師』の徹底解剖をしていきます!

お楽しみに。


【参考文献】
ヤバい集中力
1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45
著者 鈴木祐
発行者 小川淳
発行所 SBクリエイティブ株式会社
2019年10月13日 第3刷


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