言葉以外の表現方法。魂の化学反応。

　わ！世界は自分で作っているじゃないか！

　今までずっと言い続けていることなのに、自分では知っているつもりだったのに、突然そんな風に、また一層深い場所で、自覚してしまった。特別なことが起こったわけでもないし、セッションを受けたわけでもない。ただわたしの望みがふわっと浮上してくる感覚と共に、今目の前にある世界は全てわたしが作っているのだとぼんやりわかってしまっただけだ。

　わたしは、パートナーと一緒に創作をしたり新しいものを作っている人に憧れる。もちろん恋愛の相手ではない人と一緒になにかを作るのも楽しい。ただ、性のこと、物理的につながり合うことを通して生まれてくるものというのは（子ども以外に）より面白く、より神秘的で、得体が知れないものなのではないかという興味があるのだ。必ずしも共同で作り上げるものでなくていいし、芸術作品である必要もないと思う。服部みれいさんとか、チャクラ講座のkaiさんとか、そういう人たちを見ていると嬉しい。大好きな詩人の吉増剛造さんの奥さんのマリリアさんも、たくさんの言語を操り歌を歌う芸術家だ。

　恋人同士は、魂がくっつき、混ざり、新しい形を作りあげる特殊な関係だと思う。または、もともとひとつの魂だったものたちがバラバラになって存在している場合もあるとわたしは思う。そのバラバラが出会った時、どうしても磁石のように惹かれ合う。だけど、もう一度ひとつの魂に戻る時、それはもともとの形になるわけではないかもしれない。バラバラ時代に積み上げてきた自分の形を持ち寄って、また新しいひとつになる。同じものはただひとつとしてない。わたしの体だって、1秒前と今では中身が変わっている。息を吸って吐く。新陳代謝をする。わたしもあなたも、同じ瞬間などないのだ。

　最近は、絵を描くことや線に興味を持っている。言葉以外の表現方法を持ちたいという望みが浮かんできている。絵の具を使うこと、イラストを学ぶこと、頭で考え始めるとどうしても「上手にやりたい」が出てきてしまう。わたしの周りには絵や音楽が上手い人が多すぎる。だけどわたしの体が望んでいるのはそんなことではない。「言葉以外の表現をしたい」にフォーカスすれば見えてくる。とりあえず、目の前の触れられるもの、見えるもの、聞こえるものに集中していく。メールでのコミニュケーションではない。たったひとつ、この瞬間の会話だ。心が不在で気もそぞろなとき、わたしは行動が早くなる。早く次のことをしなければと焦る。ご飯を急いで食べてしまう。考え事をしながらお風呂に入る。そのくせ「明日やろう」と先延ばしにする。心がざわざわして不安で、満たされていない感じがする。そういう時に呼吸は浅く、わたしは未来にばかり気を取られてしまう。

　本を作ることが好きだ。文章を書くのが好きだし、それが本になって紙に印刷されて読めるのも大好きだ。オラクルカードも作りたい。そしてわたしはそれを、まずはたったひとりでやってみたい。たったひとりでやろうとする時、それを真剣にやる時、パラドックスで協力者やパートナーが現れる。自分が自分の一番のパートナーである時、他人として世界に創造される。わたしはもしかしたら、わたしを見くびっていたかもしれない。自分でできることまで他人任せにしていたかもしれない。それは外側を見すぎて、憧れすぎて、本当ではないことを信じていたから。

　魂はくっついたり離れたりする。だけど、自分の魂は永遠だ。そこからまた別の視点で見えてくる。自分の魂から広がっていく世界。そして、魂に内包される世界、ひとつの中の一部であるじぶん。それは視点だ。宇宙は体内にある。それも視点だ。思考が「同じ」を繰り返しているとき、よくよく観察する必要がある。用心深く自分を客観的に見る必要がある。わたしが「わたし以外のもの」に支配されていないかを。夢も、望みも、今はインターネットの中にあふれている。何が本当かわからない。そのフェイクに囚われて自分を苦しめるのをやめよう。自分を苦しめることができるのは自分だけだ。はたから見れば、それは一目瞭然だ。なのに自分のこととなるとわからない。

　わたしは自分の体を触って、今ここにいることを理解する。心配や不安が起きたら腕を撫でたり、胸をさすったりする。するとだんだんとホッとしてくる。考え事に飲み込まれている時は、体が消えてしまう。ふと我にかえるという経験をしたことがある人は多いと思う。今に自分をつなぎとめるには、目の前のことを一生懸命やることだ。

アーモンドミルクでチャイを作るのにハマってる♡

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