記事一覧
Green Lies
□タイトル『Green Lies』
登場人物
浜田 千晶(17) 高校三年A組
佐藤 真由(17) 高校三年A組
千田 美紗(17) 高校三年A組
石川優里子(17) 高校三年B組
木島 加奈(17) 高校三年B組
○都立青島高校・A組教室
夏服姿の浜田千晶(17)が、四葉のクローバーが押し花された、しおりを見詰めている。
千晶「……」
佐藤真由(17)、千田美紗(17)と共に、居残り
映画『案山子とラケット ~亜季と珠子の夏休み~』
※このnoteは、月刊『シナリオ』2015年5月号「シナリオ作家通信」に掲載されたものです。
『案山子とラケット ~亜季と珠子の夏休み~』が4月4日から全国公開される。
映画は「ソフトテニスの映画を作りたい」と云う、戸島正浩Pの情熱から始まった。脚本の依頼は、東日本大震災の復興支援で交流のあった、井上春生監督から頂いた。
最初の打ち合わせで、磯貝誠Pから「亜季と珠子を、映画『最強のふたり
アイアンガール ULTIMATE WEAPON
この原稿は『月刊シナリオ』2015年2月号に掲載されたものです。
『アイアンガール ULTIMATE WEAPON』を脚本した。
1月17日より、全国で順次公開される。
ストーリー案決定までには、様々なアイディアが挙がっては消え、多くの時間を要した。
「マカロニ・ウエスタンで行こう!」元信克則プロデューサーが路線を掲げてからは、早かった。第一稿を上げて以降、大幅な変更もなく、実際に撮影
早乙女クリス(アイアンガールUW)
荷物を担いだクリスが歩いて来る。
ケントが待っている。
ケント「どうしても、出て行くのか?」
クリス「見付けたいモノがあるのよ」
ケント「記憶か。何故、そこまで過去にこだわる?」
クリス「どうして、テツヤがアンドロイドになったのか? 自分がいったい何者なのか。知りたいのは当然よ」
ケント「テツヤは死んだンだ、お前は生きてる。それでイイじゃないか。ここで、仲間と未来を築こう。や、あの、俺
KIDS=ZERO(キッズ=ゼロ)
★この文章は、月刊シナリオ 2014年11月号に掲載された記事です。
脚本を担当した『KIDS=ZERO(キッズ=ゼロ)』という作品が、10月18日より、池袋シネマ・ロサで公開される。
この企画は、キッズ・アクションを定着させ、日本アクション界の裾野を広げようという、高い志で始まった。しかし、志向は高いが予算が低い。どうすれば、面白い作品が創れるか、当初は頭を悩ませた。そして、正義の味方と
アイアンガール ULTIMATE WEAPON
○黒味
――に英語と中国語でタイトルが流れる。
T 「2021年、第三次世界大戦が勃発。日本に原爆が投下され、
核の冬が訪れた。国連は日本を隔離地域とし、
周囲に高い防御壁を設置した」
T 「世界から孤立した日本政府は、組織化された民兵に攻撃され、
防衛軍が制圧にかかったが、激戦の末に敗退し、
事実上政府は崩壊した」
T 「その後、武器密輸で外貨を稼
ジュリア(アイアンガール UWより)
○荒野(早朝)
クリスが力強く歩いて来る。
並んで、スナッチが歩いて来る。
対面から、ジュリアが歩いて来る。
二人、互いに警戒して距離を詰める。
クリス「(ジュリアを見る)……」
ジュリア「(クリスを見る)……」
視線を逸らさず、スレ違う二人。
クリス「!?」
と、殺気を感じて身構える。
ジュリア「イイ目してる。獲物を狩る野獣の目」
クリス「……奴らの仲間じゃな
ジェイル(アイアンガール UWより)
○ジェイルの営業所・所内
クリス「早く、手配書を……」
ジェイル「ああ、そうだった……。次の獲物は厄介だぜ」
と、賞金首の手配書をクリスに手渡す。
クリス「(見て)……500キャッシュ」
手配書には、ポイズンの顔写真が描かれている。
ケント「ポイズン……」
ジェイル「チャージと合わせれば、それで1万キャッシュになる。
いよいよ、ストレージが手に入るな」
クリス「ええ。それまで