魂の鼓動
「これが、ソフトテニス選手の魂の鼓動だ!」
西園寺馨にソフトテニス・プレイヤーの達観したセリフを言わせたい。そんな意見が出て、監督とプロデユーサーと三人で新宿の喫茶店に集まった。
柳葉敏郎さん扮する西園寺は、実業団のコーチを務めるソフトテニスを極めた存在。そんな人が語る座右の銘は、どんなモノだろう。プロデューサーは、ソフトテニスの醍醐味はボールの音ではないかと言った。コートで弾むボールの音は、硬式テニスには無い素敵な響きがあるという。監督は、イニャリトゥ監督の映画『21グラム』を例に挙げて、「どんな人間でも人は死ぬと21グラム体重が減る」みたいなセリフはどうだろうとアイディアを出した。
ボールの弾む音が印象的で、人生や生命を思わせる言葉……。あれこれと意見を出すうちに、ボールの音を心臓の“鼓動”に例えたらどうか、という話になった。なる程、それなら「魂の鼓動」が良いんじゃないか。
そんな風に、知恵を絞って生み出したセリフだが、実際のソフトテニス選手の皆さんは、どう感じているだろう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?