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どん底の逆転 (140文字小説)

 辞令がおりた。

 九州への異動。事実上の左遷だ。

 取引先へのミスから二週間、会社の対応は早かった。

 彼女に話すと、そう、と一言だけ。

 こちらも事実上の破局だ。

 荷物を出した部屋で、床を拭きながら涙が落ちた。

 移動当日、駅には彼女がいた。

「鹿児島なら黒豚だよね!さあ行くよ!」

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