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家出少女は恋をする(下) (140文字小説)

 パンプスにも慣れ始めた。

 朝、駅まで駆ける途中、私は一本の電信柱で足を止める。

 よくここで話をした。

 遅い初恋を、一回りも離れたおじさんに捧げた。

 告白した時の困った顔は、今も忘れない。

 おじさん、私は元気だよ。

 天国で元気にしてる?

 幽霊の人生相談所、とっても楽しかったよ!

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