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生き様

僕は大切な命が失われるのを真近で見た

足元がぐらついたような感覚に襲われ
頭の中が真っ白になって耳鳴りがしてた

今自分が置かれている状況を把握するのを拒絶してた

ひたすらにひたすらに拒絶してた

誰かがそっと手を握ってくれた
その手がとても温かくて、痛いほど温かくて

ああこれは夢じゃないんだとぼんやり思った

現実に引き戻されて
ただひたすらに涙が出てきた

言葉は何一つでなかったけど
思いはぐるぐると頭の中を駆け巡った

本当はもっと生きたかったんだよね?
生きていたかったんだよね?

そう思えば思うほど苦しかった
とっても苦しかった

でも君の代わりには生きられないんだ
生きていけないんだ

それぞれの人生、それぞれの命

君には君の生き様があった

僕には僕の生き様が続く

だから君の代わりには生きていけないんだ

でも僕は僕の人生を

生きて生きて生きて

最期に笑って死ぬから

あとどれ位かはわからないけど
いつかくる最期の日まで

僕は精一杯生きていきたい

そう思えるようになったのは君のおかげ

そして今僕の側に居てくれる存在のおかげ

だから同じように苦しんでるひとが
むしろもっともっと苦しんでるひとが
一人でも多く救われたらと

最大限のエゴで願い続けて生きていくよ

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