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詩人自らフィードバック 詩作1000本ノック(1~10本目)

【1本目】

頭の中にノイズが走るとき
その場所に存在することが
耐えられなくなる
ざらついた 濁った灰色の僕の思考が
僕の未来を過去に落とす

ひとつひとつ積み上げてきた僕を
ひとつひとう僕から手放していくとき
僕の存在するその場所は
明晰な開けた空間へと再構築され
あたかも
神に捧げる祭壇のような
清らかな神聖さを帯び始める

こびりついた49年分のノイズ
除去するのはなかなか手ごわい

【2本目】

今朝おとずれた 心が躍る出会い
突如として現れた
うっすら見える一本の糸

今にも切れてしまいそうだ

この糸を紡ぐのか
切ってしまうのか

私の愛にたずねてみよう

【3本目】

詩が書けない
書きたいこともわからない
とりあえずペンを持ち
言葉を下ろしてみる

ちがう
そうじゃない

書けない詩を
僕は今日も
書いている

【4本目】

詩の中には
書き手を通して見える世界がある

僕はいったい
世界をどう見ているのだろうか?

【5本目】

本を読む
旅に出る
未知が既知になるとき
僕は大きな喜びに包まれる

知らない僕を知ること
それも
日常の振る舞いの中での発見は
今を生きる喜びがある

僕の中に光がある
そう気づく

【6本目】

不意に思い立ち
あてもなく車を走らせる

22時の
江ノ島海岸線

ただただ
ひとりウキウキして
西へ西へ

何もないけれど
心が躍った
夜の湘南ドライブ

【7本目】

君よ
君は君でありながら
君は君ではない

君の体も
声も考えも
クシャっとはにかむ
君の笑顔も
君ではない

君は君ではないが
君として
この上なく素晴らしい

君が君でいてくれて
本当によかった

【8本目】

作詞も
プレゼンテーションも
かっこつけると
かっこ悪い

自分に対して
一切のごまかしなく
ありのままをさらけ出す

その時
本当のカッコよさ
かっこ悪さのかっこよさが
にじみ出る

【9本目】

僕は初心者
とりあえずの1000回

その量をこなしたとき
ようやく
ほんの少しだけ
初心者から抜け出る

それがプロへの
スタートライン

まずは1000回
とりあえず1000回

【10本目】

自分に貢献したい
その気持ちがるから
もっと成長したいと願う

※詩作期間:2024年3月25日~2024年3月28日

【自己フィードバック】

□良かった点

  • とにかくチャレンジし始めたこと

  • 書き続けていること

  • 経験、心情が書けたこと

  • 難しい言葉を無理して使っていないこと

□改善点

  • 作品に対しての自信のなさが滲み出ている。詩人としての自覚をもつこと。

  • 詩人として何を伝えたいのか、テーマを決めよう

  • 誰の視点で、何を語るのか、どう語るのかを考えて詩作してみる

  • 過去の記憶をなぞるのではなく、いまこの瞬間を切り取る練習をしてみよう

  • 自分自身が何度でも読みたいと思う詩、朗読したいと思う詩はどのような詩かを考えてみよう

  • 自分のど真ん中を出せるように

  • 数をこなすことに意識を向けすぎて、詩作が適当にならないように

  • もっとドロッとした闇の部分を出しても良いかも

【総評】

詩作をスタートさせ3日ほどで綴った10本の詩。あとから読んで、膨らましたいなと感じる詩もあれば、もういいやと感じる詩もある。いずれにしても、どこかで見かけるような詩ばかりで、僕ならではの詩ではないように感じる。詩に魂が乗っていないし、文字から、行間からエネルギーを感じない。まだまだ初心者。これからも研鑽を積んでいこう。

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